Unity Ads でゲームに広告を入れる手順|登録・実装・収益の受け取り
Unity Ads でゲームに広告を入れるには、Unity Monetization Dashboard でプロジェクトの Game ID と広告の置き場所(placement)を用意し、SDK を入れて Game ID で初期化し、インタースティシャル・リワード・バナーの広告ごとに読み込みと表示を実装します。広告のテストの前にはテストモードを有効にします。収益の支払いを受け取るには、Payout Profile の設定が要ります。
ダッシュボードでの登録
アカウントとプロジェクトの設定
Unity Monetization Dashboard でアカウントを作ると、広告の置き場所(placement)の設定、成果と収益の確認、レポートと分析の確認、支払い情報の管理、広告設定の調整を、このダッシュボードでできます。
広告の出し方は、複数の広告ネットワークをつなぐメディエーションを使う形と、Unity Ads だけを非メディエーションで使う形から選びます。
ダッシュボードで現在のプロジェクトの Settings を開くと、プロジェクトの設定の欄があります。たとえば次のものがあります。
- プロジェクト名と Project ID:プロジェクト名は読み取り専用で、組織の Owner はプロジェクト名を変更できます。
- メディエーションパートナー
- Privacy Controls:Unity Ads を有効にした各プロジェクトは、子ども向けかどうかを指定する必要があります。この欄を編集できるのは、プロジェクトの組織の Owner だけです。
- Store IDs:Apple App Store または Google Play Store のアプリのページに結び付ける、任意の欄です。飛ばしても広告は出せますが、Unity の広告パートナーの中にはこの情報を必要とするところがあります。
- Game IDs:プラットフォームごとの Game ID を確認できます。Game ID は編集できません。
- Test mode
- Enable ad delivery:アプリへの広告の配信を一時的に止めるスイッチです。
Game ID は、iOS と Android のプラットフォームごとにあります。SDK の初期化で使います。
広告ユニットと placement
広告ユニット(ad unit)は、アプリの中の特定の場所で広告を出すための設定の集まりです。広告を出す場所の例には、レベルの切り替わりやアプリの起動があります。placement は、ダッシュボードの広告ユニットを、その設定に結び付けるもので、広告をどこで・いつ出すかを決めます。
placement は、Placements のページで作ります。
- ナビゲーションメニューから Placements を開き、Add placement を選びます。
- Placement name を入力します。
- アプリの Platform を選びます。
- Ad format を選びます。
- 設定の種類に Bidding を選びます。
- Add Placement を選びます。
ダッシュボードは、最初の placement 名をもとに Placement ID を作ります。あとから placement 名は変えられますが、Placement ID は変えられません。
各 placement が持てる設定の種類は、1つだけです。waterfall はもうサポートされておらず、新しい placement は bidding でだけ設定できます。既存の waterfall の placement は、bidding に切り替えるかアーカイブするまで、元の設定の種類のままです。1つの placement スロットに作れる bidding の placement は、1つだけです。
Unity LevelPlay や AppLovin MAX などのメディエーションを使う場合は、作った bidding の placement の Placement ID をコピーします。この Unity の bidding の Placement ID が、パートナーのダッシュボードの対応する bidding の placement に結び付けるために要ります。
SDK の導入と初期化
広告ユニットを実装する段は、SDK を初期化し、指定した広告ユニットで広告の内容を表示できる状態かをアプリのコードで確かめ、内容を取得して表示する順です。
SDK の入れ方
Unity Ads だけを使う場合、SDK の入れ方は開発の形ごとに次のとおりです。
| 開発の形 | 入れ方 |
|---|---|
| Unity エディタで作ったアプリ | Unity エディタの Package Manager から Advertisement Legacy package を入れます。 |
| ネイティブの Android | Maven Central から Unity Ads SDK を入れます。Unity Ads の Android のリリースのページからも入手できます。Gradle と連携します。 |
| ネイティブの iOS | CocoaPods で Unity Ads SDK を入れます。Unity Ads の iOS のリリースのページからも入手できます。 |
メディエーションを使う場合は、メディエーションの SDK に Unity Ads のアダプターを入れます。Unity LevelPlay では、Unity エディタの LevelPlay(Ads Mediation)package を更新すると、Unity Ads のアダプターが互換性のある最新版に自動で上がります。Unity LevelPlay のセットアップのガイドは、Unity・Android・iOS・Adobe Air・Flutter・React Native それぞれ向けのものがあります。
Unity エディタでの導入
Unity エディタでは、次の順で Advertisement Legacy package を入れます。
- Unity エディタを開き、Window > Package Manager を選びます。
- Package Manager のウィンドウで、Packages の種類に Unity Registry を選びます。
- パッケージの一覧から Advertisement Legacy package を探し、最新の verified バージョンを選びます。
- Install または Update を選びます。
一覧に見つからないときは、Package Manager の検索欄に「Advertisement Legacy」か「Ads」を入れて探します。パッケージは、All タブか、Services タブの Monetization の下に出ます。それでも出ないときは、Package Manager のプラスのボタンから Add Package by Name を選び、com.unity.ads を入れて、最新の verified バージョンの Install または Update を選びます。
Unity Ads のパッケージでは、Play Mode Options の domain reloading を無効にすることはサポートされていません。Unity エディタの流れで作ったプロジェクトは、Unity Gaming Services を使えるようになる前に、Unity Monetization Dashboard の Project ID にも結び付ける必要があります。
SDK のバージョン 4.4.1 以降、Unity Ads のパッケージは Unity エディタで Advertisement Legacy package と呼ばれます。バージョン 4.12 は今も動作しますが、新機能や機能強化のためのそれ以上の更新はありません。バージョン 4.12 は Apple の Privacy Manifest の更新に対応していて、このパッケージにそれ以上の更新の予定はありません。Advertisement Legacy package による直接の組み込みでは、2026年4月1日以降、広告の成果が下がる場合があります。Unity Ads のネットワークは、直接の組み込みを使うすべてのアプリへのサポートと広告の配信を、引き続き行います。
初期化
初期化には、プラットフォームごとの Game ID を指定します。Game ID は、ダッシュボードで Monetization を選び、現在のプロジェクトの Settings を開いて、Game IDs の欄までスクロールした先にあります。
ゲームのスクリプトの先頭で UnityEngine.Advertisements の名前空間を使えるようにし、ゲームの実行の早い段階に Initialize の関数で SDK を初期化します。Initialize には、Game ID とテストモードの指定を渡します。SDK のバージョン 3.7.0 以降では、IUnityAdsInitializationListener のコールバックで、初期化の完了の通知や、エラーが起きたときの詳細を得る形にできます。
パブリッシャーは、パーソナライズ広告を出す前、またはユーザーのデータを集める前に、プライバシーの同意の流れを実装する必要があります。これらは SDK を初期化した時点から起こりえます。この流れは、GDPR・COPPA などの地域のプライバシーの決まりに対応するためのものです。
Android と iOS のアプリでは、app-ads.txt に Unity のエントリーを追加します。
Android と iOS の SDK
Android 向け(Java)と iOS 向け(Objective-C または Swift)にも、要件・SDK の入れ方・初期化・インタースティシャル・リワード・バナーのガイドがあります。
広告の形ごとの実装
インタースティシャル・リワード・バナーのどれも、SDK を初期化したあとで広告の内容を読み込みます。
インタースティシャル
全画面のインタースティシャル広告は、プレイの合間か画面の切り替えのあいだに出せます。SDK を初期化したあと、Load の関数で広告ユニットに広告の内容を読み込み、Show の関数で表示します。
SDK のバージョン 3.7.0 以降では、IUnityAdsLoadListener と IUnityAdsShowListener のコールバックで、広告の内容の読み込みや表示が成功したか失敗したかに応じた処理を実装できます。Show を呼ぶときは、placement ID を指定します。指定しないとエラーになります。広告の内容を先に読み込んでいないと、Show は失敗します。
リワード
リワード広告は、動画の広告を最後まで見たプレイヤーに報酬を渡す形です。ゲームによっては、ゲーム内通貨、消耗品、追加のライフ、または経験値の倍率などを報酬にします。
広告を見ることをプレイヤーが選ぶためのボタンを使う実装があります。ボタンは最初は押せない状態にしておき、広告が読み込めたら押せる状態にし、押されたら Show で広告を表示します。広告を最後まで見たことは、表示完了のコールバックで調べ、完了を示す状態(UnityAdsShowCompletionState.COMPLETED)のときに報酬を渡します。読み込みや表示が失敗したときのコールバックでは、エラーの詳細を使って、別の広告を読み込むかどうかを決められます。
バナー
バナー広告は、画面の固定の位置に出ます。Banner.Load で読み込み、Banner.Show で表示し、Banner.Hide で隠します。SDK を初期化する前に読み込むと、スクリプトは動きません。
標準では、画面の下の中央に固定され、320 x 50 または 728 x 90 ピクセルの解像度に対応します。位置は Banner.SetPosition で指定します。たとえば、BannerPosition.TOP_CENTER を渡すと上の中央になります。
app-ads.txt を実装しないと、バナーの需要が大きく下がる場合があります。
テストモード
テストモードでは、本番の広告の代わりにテスト広告が出ます。テストのクリックやインプレッションが、本番の広告の指標に影響しません。テストモードは、ダッシュボードの Test mode の欄と、SDK の初期化のコードの両方で有効にします。
広告のテストの前に、テストモードを有効にしておく必要があります。有効にしないでテストすると、不正としてフラグが付けられることがあります。公開の前にテストモードを有効にする手順は、次のとおりです。
- Unity Monetization Dashboard で、プロジェクトを選びます。
- CURRENT PROJECT の下で、副ナビゲーションの Settings を選びます。
- Test mode の欄までスクロールします。
- テストモードを有効にしたい端末に合わせて、Apple App Store か Google Play Store のどちらかを編集します。
- Override client test mode のチェックボックスを有効にし、Force test mode ON for all devices のラジオボタンを選びます。
- プロジェクトを動かして、広告の実装をテストします。
Override client test mode を有効にし、Force test mode ON for all devices を選ぶと、端末のプログラムでの設定を上書きできます。
ライブの広告をベータテスターに配ることは、Unity の利用規約に反します。ライブの広告をクリックすること、または広告された製品をインストールすることは、収益になる取引です。まだ公開されていないゲームでそれを行うと、不正の自動の仕組みが働き、ゲームに不正の印が付いて、無効にされます。
実機でアプリを動かして各 placement を呼び出すと、広告が読み込まれ、表示され、閉じるかを確認できます。インタースティシャル・リワード・バナーの全部の形で、広告のリクエストのあとに報酬またはユーザーの流れが動くかも確認できます。メディエーションを使う場合は、設定した全部のネットワークから広告が出ているかを確認できます。ダッシュボードでは、インプレッションとテストの動きを見られます。
収益の受け取り
Unity Ads の収益は、毎月、自動で支払われます。現在、支払いは USD だけに対応しています。支払いを受け取るには、Payout Profile を設定する必要があります。支払いの問題または支払いの税の問題については、Unity Support に問い合わせます。
Google AdMob または Google Ad Manager のメディエーションで Unity Ads を入札者として使う場合は、SDK 入札の収益は Google が支払い、Unity は支払いません。Unity が支払うのは、Unity Ads の waterfall の placement の収益だけです。そのため、入札の収益は Unity Monetization Dashboard にも Finance の欄にも出ません。支払いの詳細は、Google のアカウントで見ます。
支払いの時期
Unity は、各月の末に net 60 の周期で支払いを処理します。これは、未払いの残高が各支払い期間から 60 日以内に全額支払われて受け取られる、という意味で、収益が最低の支払い額(minimum payout amount)以上であることが条件です。
Payout Profile
Unity Ads の決済サービスの提供元は、2024年1月22日から Tipalti で、Payout Profile は Tipalti で設定します。2024年以降の支払いを受け取るには、Unity Dashboard で Tipalti の Payout Profile と税の書類を完了する必要があります。Payout Profile の確認、作成、または更新をするには、Organization Owner である必要があります。
Payout Profile は、次の順で作ります。
- Unity Dashboard にサインインします。
- Unity Monetization Dashboard > Setup を開き、Finance を選びます。
- Payout Profile のタブを選びます。Payout Profile が設定されていないか、何らかの理由で支払いができない状態のときは、このタブが自動で選ばれます。
- Address のページで、個人または会社の情報を入力して Next を選びます。種類・名前・国などの情報の一部は、プロジェクトを設定したときに入れた情報から、あらかじめ入っています。米国のパブリッシャーは、個人または会社の名前を、IRS に報告している名前と完全に一致させます。一致しないと、EIN/SSN の検証が失敗する場合があります。すべてのパブリッシャーは、この税の書類に会社の正式な法的名称を使います。
- Payment Method のページで、支払いの詳細を入力して Next を選びます。
- Tax Forms のページで、該当する税の書類を選び、Complete Form を選びます。
どの書類を使うか分からないときは、Tax form questionnaire を選ぶか、自分の税の顧問(tax advisor)に問い合わせます。Tax form questionnaire を選ぶと、いちばん合う税の書類を選ぶ助けになる質問が出ます。この質問は便宜のためだけのもので、税の助言ではありません。
Unity は、会社ではなく個人宛ての支払いも処理できます。個人として登録するには、会社名の代わりに法的な氏名を入力します。
Tipalti は、Payout Profile 用に独自の二要素認証(TFA)を提供します。Payout Profile の支払い方法の詳細を変えるたびに、Unity がこの TFA を起動します。Payout Profile のタブを初めて開くときに設定し、携帯電話番号の入力を求める表示が出ます。Tipalti の TFA は、Unity Dashboard へのサインインに使う TFA とは別のものです。
税の書類と請求の情報
税の書類の選択肢には、W-8BEN(米国外の個人)、W-8BEN-E(米国外の事業体)、W-9(米国の居住者。個人と法人の両方)があります。そのほかに、W-8ECI・W-8IMY・W-8EXP・8233 などの書類を選べます。米国市民または米国居住外国人は、永住の地が国外でも Form W-9 を完了する必要があります。
税の書類または Certificate of No U.S. Activities の情報が変わったときは、プロフィールにサインインして、更新した書類を出します。更新するには、Monetization dashboard で Finance > Payout Profile > Tax Forms を選びます。プロフィールの情報(税の書類を含む)を最新に保つ責任は、パブリッシャー自身にあります。
税の書類を完了したあとに、1099-NEC と 1042-S(該当する場合)を、メールで電子形式で送ることへの同意を求める連絡が、Unity からある場合があります。同意しない場合、これらの書類は W-8/W-9 の税の書類に書いた郵送先に送られます。
欧州連合(EU)は、メンバーに付加価値税(VAT)番号を求めています。VAT 番号をいつ申請するかは、各国の法律が定めます。番号がないときは、請求書の該当欄に「No VAT」または「None」と書きます。
情報源
- Unity Docs — Unity Ads Monetization process overviewhttps://docs.unity.com/en-us/grow/ads/process-overview確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Introduction to ad units and placementshttps://docs.unity.com/en-us/grow/dashboard/ad-units/introduction確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Create and manage placementshttps://docs.unity.com/en-us/grow/dashboard/ad-units/create確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Implement ad units in your projecthttps://docs.unity.com/en-us/grow/dashboard/ad-units/implement確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Project Settingshttps://docs.unity.com/en-us/grow/dashboard/get-started/project/settings確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Unity Ads SDK integration guide for Unity developershttps://docs.unity.com/en-us/grow/ads/unity-sdk確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Install the Advertisement Legacy package in Unityhttps://docs.unity.com/en-us/grow/ads/unity-sdk/install-sdk確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Initialize the SDK in Unityhttps://docs.unity.com/en-us/grow/ads/unity-sdk/initialize-sdk確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Implement interstitial ads in Unityhttps://docs.unity.com/en-us/grow/ads/unity-sdk/interstitial-ads確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Implement rewarded ads in Unityhttps://docs.unity.com/en-us/grow/ads/unity-sdk/rewarded-ads確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Implement banner ads in Unityhttps://docs.unity.com/en-us/grow/ads/unity-sdk/banner-ads確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Unity Ads SDK integration guide for Android developershttps://docs.unity.com/en-us/grow/ads/android-sdk確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Unity Ads SDK integration guide for iOS developershttps://docs.unity.com/en-us/grow/ads/ios-sdk確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Test your Unity Ads integrationhttps://docs.unity.com/en-us/grow/ads/optimization/test-ads-integration確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Frequently asked questionshttps://docs.unity.com/en-us/grow/ads/references/faq確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Receiving paymenthttps://docs.unity.com/en-us/grow/dashboard/finance/payment/receiving確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Earnings payoutshttps://docs.unity.com/en-us/grow/dashboard/finance/payment/earnings-payouts確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Payout profileshttps://docs.unity.com/en-us/grow/dashboard/finance/payment/profiles確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Complete your payout profilehttps://docs.unity.com/en-us/grow/dashboard/finance/payment/complete-profile確認日 2026-10-19
- Unity Docs — Introduction to tax formshttps://docs.unity.com/en-us/grow/dashboard/finance/tax/intro-to-forms確認日 2026-10-19