Steam のストアページでゲームを配信する手順|ブロードキャストの設定
Steam のブロードキャストは、ゲームのストアページ・開発者ホームページ・特別なセールのランディングページなどに、ライブ配信を出せる機能です。無料のサービスで、すべてのパートナーが追加の費用なしで使えます。配信する人の Steam アカウントは、配信したいゲームごとに whitelist に入れます。
このページの目次
ブロードキャストでできること
Steam には、コンテンツを Steam クライアントとウェブのストアに配信する機能があります。もっとも多い例はゲームプレイのライブで、ほかに開発者の座談会、ゲームや開発者の歴史を扱うドキュメンタリーなどがあります。
配信は、ゲームのストアページと、コミュニティの Broadcast hub に出ます。配信が人気を集めた場合は、ホームページでも取り上げられます。ライブ配信は、ゲームのストアページ・開発者ホームページ・特別なセールのランディングページなどに出るように設定できます。
ブロードキャストは無料のサービスで、すべてのパートナーが追加の費用なしで使えます。機能には、たとえば次のものがあります。ライブまたは事前に録画したコンテンツを Steam の製品ページに配信できること、該当する場合に Steam ストア全体で「Live」タグが自動で表示されること、Steam チャットが配信の体験に組み込まれていること、マルチストリーミング(複数のプラットフォームへの同時配信)で既存の配信計画に組み込めること、音声とグラフィックのオーバーレイ(ウェブカメラ・ロゴ・お知らせなど)を使えること、オープンソースの技術(OBS)で動くことです。
Steam を通したゲームプレイの基本的な配信は、Steam に組み込まれています。ウェブカメラを含む配信には、ウェブページの設定と、OBS などのサードパーティーのツールが要ります。
始める前に要るもの
Steam への配信には、無料のソフトウェア OBS(Open Broadcaster Software)のような、配信・録画のプログラムが要ります。配信する人は、OBS をデスクトップにインストールして、ゲームプレイのライブか既存の動画ファイルを配信します。音声とオーバーレイ(ある場合)を含む映像は、配信する人のデスクトップから Steam クライアントとウェブストアへ直接送られるか、Restream.io のようなマルチストリーミングのプロバイダーに送られます。マルチストリーミングのプロバイダーに送られた映像は、そこで複数のプラットフォーム(Steam・Twitch・YouTube・Facebook など)向けの配信に分けられます。
開発者またはパブリッシャーは、配信の計画とスケジュールを作ること、複数のプラットフォーム(Twitch・Steam・YouTube など)に配信するなら Restream.io のアカウントを作ること、設定を終えて小さなテスト配信をすること、配信する人(パフォーマー/インフルエンサー)を決めること、配信したいゲームごとにすべての配信する人の Steam アカウントを whitelist に入れること、チャットをモデレートすること、フィードバックを集めること(任意)で、Steam へのブロードキャストを始められます。
「Adult-Only」と設定されたゲームは、Steam ストアで配信できません。
配信に使う Steam アカウントは、制限のないアカウントである必要があります。「制限のない」とは、そのアカウントが Steam ストアで 5 USD 以上を使っていることです。制限のあるアカウント(Steam で 5 USD 以上を使っていないアカウント)は、RTMP トークンを作れず、Steam のストアページに配信できません。
配信に使うアカウントは、配信するゲームを所有している必要があります。Steam クライアントでそのアカウントにログインし、ライブラリにゲームがあるかを見ると分かります。また、Steamworks のパートナーアカウントで「Broadcast Live」権限を持つか、Store Broadcast Beta グループのメンバーである必要があります。
Steamworks に人を招いて権限を分ける手順は、Steamworks にチームの人を招く手順にあります。
ストアページに配信が出るには、ゲームが配信するアカウントを whitelist で許可していることと、配信する人が broadcast/upload の設定ページにゲームの appid を示すことの両方が要ります。whitelist の作り方には、2つあります。1つは、配信イベントを作り、イベントの「Broadcasting」タブで配信するアカウントを足す方法です。もう1つは、Steamworks のパートナーサイトで、アプリのランディングページの「Edit Store Page」をクリックし、「Special Settings」タブの「Steam Broadcast (Beta)」の節で、配信する人(broadcaster)を whitelist に足す方法です。
イベントの方法では、イベントの開始と終了の日時が、配信がストアページに出る時間を限ります。イベントは配信のずっと前に作っておくと、ゲームのファンが配信の開始の通知に登録できます。
RTMP トークンと appID の設定
Steam への配信は、RTMP プロトコルを使います。配信ソフトに入れる情報を集める手順は、次のとおりです。まず、Steam コミュニティの broadcast/upload のページにアクセスします。次に、「Create RTMP Token」をクリックして、アップロードサーバーを見つけます。Steam は、IP アドレスに基づいて、現在地の近くのアップロードサーバーを自動で選びます。配信するコンピューターは、そのサーバーに映像を送ります。続いて、RTMP トークンを見つけます。このトークンを、配信ソフトに入れます。最後に、ゲームの AppID を入れます。
RTMP トークンは、Steam で配信するための一意の識別子です。このページで作り、ゲームを Steam に配信するのに使うソフトに入れます。トークンを持つ人は、そのアカウントとして配信できます。トークンが漏れたと思うときは、このページでトークンを無効にして、新しく作れます。
AppID は、Steamworks のゲームのアプリのランディングページか、ゲームの Steam ストアページの URL に含まれます。ここに使うのは、基本のゲームの appID だけです。DLC・体験版・サウンドトラックなど、ほかの種類のアプリの appID は使いません。
配信の公開範囲は、初期設定では「Friends Only」で、自分と Steam のフレンドだけに見えます。ストアページに公開で出したいときは、この設定を「Public」に変えられます。ストアページに出るのは、公開の配信だけです。「Friends Only」の配信は、このページの Quick Links にある「Your broadcast URL」で見られます。
OBS の設定と試しの配信
ゲームを Steam に配信するソフトは複数あり、RTMP プロトコルに対応した配信ソフトであれば、Steam はどれにも対応しています。OBS で設定する手順は、次のとおりです。
- File→Settings→Stream に進みます。
- ドロップダウンメニューで「Custom...」を選びます。
- 「Server」欄に、アップロードのページの「Upload Server」欄に出た RTMP URL を入れます。
- 「Stream Key」欄に、アップロードのページに出たトークンを入れます。
- File→Settings→Output に進みます。
- Output Mode のドロップダウンメニューで「Advanced」を選びます。
- Streaming タブで、Keyframe Interval を 2 にします。この設定が無いと、配信は始まりません。
配信が頻繁に中断されるときは、配信履歴(broadcast history)に、キーフレーム間隔が正しく設定されていないことを示すエラーが出ていないかを見ます。このエラーは、アップロードのキーフレーム間隔を 2 秒にして固定ビットレート(CBR)を使うこと、エンコーダーの GOP をフレームレートの2倍までにすることを求める内容です。
試しの配信は、OBS でゲームの配信を始め、アップロードのページに戻って、ページの右にある「Your Broadcast URL」というリンクを探します。このページに、配信しているゲームプレイが見えます。公開範囲を「Friends only」にしている場合、この時点で配信はまだ公開されていません。
OBS でゲームのプレイ動画を録る手順は、OBS でゲームのプレイ動画を録る手順にあります。ツールの概要は、OBS の概要にあります。
配信イベントを作る手順
Steamworks のイベントのツールで、ライブ配信(Live-Stream/Broadcast)のイベントを作れます。手順は、次のとおりです。
- ゲームのアプリのランディングページの「Community & Moderation」の節で、「Post/Manage Events & Announcements」をクリックします。
- 青い、イベントまたはお知らせを新しく作るボタンをクリックし、「Live-Stream/Broadcast」を選びます。
- 「Broadcasting」タブに進み、イベントの broadcast 機能を有効にすると、配信の設定の項目が出ます。配信のタイトルは、一覧から入れるか、自分で入れます。
- この画面で、イベントの間にストアページへ配信できる Steam アカウントを1つ以上指定します。配信に使うアカウントを足します。配信を設定するアカウントと配信するアカウントは、このページに表示されるために、フレンドである必要があります。
- 配信用のアートワークをアップロードできます(任意)。アップロードしたアートワークは、今後も使い回せます。アートワークは、ライブ配信の両側に表示されます。「Save」ボタンをクリックして、イベントを保存します。
- 「Options」タブに進み、イベントの開始と終了の時刻を確かめます。配信は、イベントの終了時刻から最大 24 時間後まで続けられます。イベントを保存して公開します。
イベントの間に配信を始めると、配信がストアページに出ます。配信を始めてから、ストアページに拾われるまで、最大 5 分の遅れが出ることがあります。
配信が出る場所
配信は、ゲームのストアページと、コミュニティの Broadcast hub に出ます。開発者ホームページか特別なセールのランディングページに出るように設定することもできます。配信が人気を集めた場合は、Steam のホームページでも取り上げられます。「Live」タグは、該当する場合、Steam ストア全体で自動で表示されます。
ストアページに配信が出ないときは、次の点を見ます。数秒後にストアページの再読み込みが要ることがあります。ライブ配信は、接続が確立されてから表示され、最初の視聴者は、配信者への接続の確立にもっとも時間がかかります。アップロードのページで、正しい appID を入れているかを見ます。appID は、配信を正しいゲームにつなげるのに使われます。appID が無いと、Steam のストアの製品ページに配信は出ず、フロントページにも取り上げられません。appID を入れたら、RTMP トークンを作り直して、配信ソフトに入れます。ゲームが、配信するアカウントを whitelist で許可しているかも見ます。
クリエイターホームページにも配信を出せます。設定はクリエイターホームページの作り方にあり、宣伝の手段の全体は宣伝の手段のまとめにあります。
配信の映像と音声の条件
外部のソフトで Steam に配信するときは、Steam は現在、次の符号化の設定を求めています。映像がカクつく・止まる・正しく再生されないときは、この条件を見ます。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 映像のコーデック | H.264 |
| プロファイル | High |
| レベル | 4.1 |
| フレームレート | 30 FPS または 60 FPS |
| フレームの比率 | 16:9 |
| キーフレーム間隔 | 2 秒 |
| 映像の最大ビットレート | 7000 kbps CBR |
| 音声のコーデック | AAC-LC |
| 音声の最大ビットレート | 128 kbps |
VMIX は、初期設定ではプロファイルが Main、レベルが 3.0 です。Steam へ正しく配信するには、この設定を変える必要があります。
複数のプラットフォーム(Twitch・Steam・YouTube など)へ同時に配信するサービスには、Restream.io または LiveU Studio(easylive.io)があります。
配信のルール
配信は、好きな頻度で、好きな長さで行えます。数日を超えて続く配信を行ったパートナーもいます。
前のライブ配信を、もう一度配信することはできます。ライブではないと分かるように、バナーを入れるか、タイトルを更新する必要があります。Steam は、配信を自動で再配信しません。Steam に見せたい映像は、送り続ける必要があります。自分のコンピューターから送ることも、外部のサービスで配信のスケジュールを作ることもできます。Steam は、ライブ配信を保存しません。録画を残すには、自分で録画します。
ライブ配信は、Steam だけのものである必要はありません。Twitch・YouTube・Facebook など、複数のプラットフォームに配信できます。ほかの配信プラットフォームで先に公開した内容を、Steam で再生することもできます(元の版でも編集した版でも構いません)。
発売前のゲームも配信できます。Steam で発売する予定で、Coming Soon のページを作ってあれば、Steam で配信できます。配信者が、ほかのプラットフォームの名前やハンドルを入れることもできます。ほかのサイトのユーザー名やハンドルを、Steam のブロードキャストにオーバーレイすることもできます。事前に録画した映像も配信できます。オフィスや開発チームを映すこともできます。
成人向けの内容は、Steam で mature のレーティングがあるゲームのものであれば、問題ないはずです。Adult Only の内容は配信できません。
1回の配信で、複数のゲームを紹介できます。配信を再起動する必要はありません。ゲームが切り替わるときは、Broadcast Settings のページで「Broadcast App ID」を更新できます。AppID の変更はライブ配信にすぐ反映され、ストアページの更新には数分かかることがあります。配信する人は、該当するゲームのすべてを、配信の前にライブラリに持っている必要があります。ゲームがライブラリに無いと、AppID は更新されません。
VR のゲームでも、Steam のブロードキャストは使えます。外部のツール(OBS など)を使うと、Steam に SteamVR.exe ではなくゲームの appID を直接示せます。
Valve は、ルールに反する配信をモデレートすることがあり、違反したパートナーアカウントに、アカウントの終了を含む措置を取ることもあります。
チャットのモデレーション
配信のチャットは、組み込みのモデレーションのツールで管理できます。配信に使うアカウントか、モデレーターに昇格したアカウントにサインインした状態で行います。
配信のチャットを手伝うモデレーターは、2つの方法で足したり更新したりできます。1つは配信のチャットの中で、アカウントを右クリックして、モデレーターにするオプションを選ぶ方法です。モデレーターに昇格したユーザーは、ほかのユーザーをモデレーターに昇格できません。もう1つはフレンドリストで、フレンドの一覧から選んで、自分のアカウントが配信しているあいだ、その人をモデレーターにする方法です。この設定は自分のアカウントについて回り、そのアカウントは自分のどの配信でもモデレートできます。
チャットは、ストアページ・Steam の配信ページ・chatonly 表示でモデレートできます。チャットの行をクリックすると、次のようなモデレーションのツールが出ます。ユーザーのメッセージの削除、12 時間のミュート、1 週間のミュート、永久のミュート、ミュートの解除、モデレーターにすること、モデレーターの資格を外すことです。
ストアページでは、配信の下の「Show Chat」をクリックすると、チャットが見えます。配信ページには、ストアページの配信の「View broadcast page」をクリックして進めます。chatonly 表示は、専用のモデレーションの作業のために、配信のチャットを別の窓で開く表示です。アップロードのページで「Broadcast Chat」をクリックして開けます。また、配信者の 64 ビットの Steam ID を使った URL でも開けます。chatonly 表示でモデレーションのメニューを開くには、チャットの行の右側の矢印をクリックします。
アップロードのページの「Moderation Dashboard」をクリックすると、モデレーターの一覧と、モデレーションの履歴を見られます。
体験版を配信する形
体験版は、基本のゲームとは別の appID です。体験版を配信するときは、基本のゲームの配信と違うところがあります。体験版の appID のライブ配信は、基本のゲームのストアページには自動で出ません。体験版の内容を配信していても、基本のゲームを Steam のブロードキャストに配信していると Steam に伝える必要があります。体験版そのものの作り方は体験版の作り方と審査にあります。
配信するアカウントは、基本のゲームをプレイできるアカウントである必要があります。アカウントがゲームを得る形には、Steamworks のパートナーグループのメンバーでゲームにアクセスできること、発売後のゲームの場合は購入かプロダクトキーでライセンスを持つこと、未発売のゲームの場合はリリースオーバーライドライセンスを持つことがあります。Steam Broadcast のサーバーは、アカウントがプレイできないコンテンツの配信を防ぎます。
Steam クライアントに組み込まれたブロードキャスト機能では、体験版のゲームプレイをストアページに配信できません。クライアントが体験版の appID を使うためです。体験版のゲームプレイをストアページに配信するには、サードパーティーの配信ソフトが要ります。
体験版の配信には、配信に使うアカウントの条件を満たすこと、基本のゲームのストアページへの配信を配信に使う Steam アカウントに許可すること、配信に使う Steam アカウントの RTMP サーバーとトークンを用意すること、Broadcast の appID を体験版の appID ではなく基本のゲームの appID にすることが要ります。基本のゲームのストアページへの配信の許可は、Steam のイベントで与えるか、ストアページの編集の Special Settings で与えます。Special Settings で与えた許可は、Special Settings から外してストアページを再公開するまで続きます。
配信に使うのと同じ Steam アカウントで、体験版をプレイしません。Steam ライブラリでゲームをプレイすると、そのアカウントがプレイしている AppID が配信のシステムに伝わり、配信のシステムは、配信の設定ページに入れた AppID の値よりも、ライブラリでプレイしているゲームを優先するためです。体験版をプレイするときは、配信に使うのとは別の Steam アカウントを使います。
OBS の画面は、バージョンによって少し違うことがありますが、全体の手順は通常は同じです。OBS で体験版を配信する手順は、次のとおりです。
- 体験版のアプリを起動し、OBS が取り込める状態にします。
- シーンを定義します。名前は何でも構いません。
- OBS が映像と音声を取り込むソースを設定します。OBS には、「Game Capture」という既定のソースがあります。好きな名前で新しく作ります。
- 新しい Game Capture のプロパティの窓で、モードを「Capture Specific Window」にして、起動している体験版の窓を選びます。プロパティの窓は、ここで閉じて構いません。
- コントロールパネルの「Settings」を開き、「Stream」の設定タブに進んで、Stream type のドロップダウンから「Custom Streaming Server」を選びます。ここに、配信のアップロード設定ページにあるアップロードサーバーとアップロードトークンを入れます。この設定は、Steam に配信するつもりのアカウントでログインしているときに行います。
- 「Output」の設定タブに進み、output mode で「Advanced」を選びます。キーフレーム間隔のパラメーターを 2 にします。Steam に配信するための重要な要件です。ほかの設定は、初期値で構いません。
- 設定が終わると、設定の窓を閉じて、配信を始められます。
配信に使うアカウントでログインして配信のアップロード設定ページに戻ると、配信の統計、診断のエラーメッセージ、Steam コミュニティの配信へのリンクを見られます。
情報源
- Steamworks — ライブストリーミング(ブロードキャストの機能・配信を始めるのに要るもの)https://partner.steamgames.com/doc/store/broadcast?l=english確認日 2026-10-20
- Steamworks — ストリームのセットアップ(アカウントの条件・RTMP トークン・OBS・イベント・映像と音声の条件)https://partner.steamgames.com/doc/store/broadcast/setting_up?l=english確認日 2026-10-20
- Steamworks — ライブストリーミングのよくある質問(配信のルール・whitelist)https://partner.steamgames.com/doc/store/broadcast/faq?l=english確認日 2026-10-20
- Steamworks — ブロードキャストのモデレーションとモデレーターの追加https://partner.steamgames.com/doc/store/broadcast/moderation?l=english確認日 2026-10-20
- Steamworks — ゲームの体験版を Steam ストアにライブ配信するhttps://partner.steamgames.com/doc/store/broadcast/demo?l=english確認日 2026-10-20