INDIE INDEX

レベル:実践

Steam の体験版は別の App ID を持ち、製品と同じようにチェックリストと審査がある

公開 2026-09-16更新 2026-10-17Steam(Steamworks Partner Program / Steam Direct)

体験版は製品版とは別の App ID を持ち、デポとビルドも製品版と同じように作ります。体験版にも独自のリリースチェックリストがあり、ページとビルドを「レビュー準備完了」として出します。別のストアページを作らない場合、そのチェックリストは製品版よりも短くなります。

このページの目次
  1. 体験版は製品版とは別のアプリになる
  2. 体験版にもチェックリストと審査がある
  3. ビルドの審査で見られる範囲
  4. Nextフェスに出す場合の締切
  5. 体験版を出したあとにできること
  6. 情報源

体験版は製品版とは別のアプリになる

体験版は、製品版のゲームとは異なる App ID を持ちます。体験版はデポを使って構成する必要があり、ビルドも完全なアプリと同じように作ります。

体験版の App ID は、ベースゲームのアプリのランディングページで「関連するすべてのパッケージ、DLC、体験版、ツール」を開き、ページ上部の「体験版を追加」から作ります。作った体験版には、ベース製品と同じようにリリースチェックリストと設定が用意されます。

体験版のビルドを上げるときは、体験版の App ID を使います。ビルドの上げ方そのものは製品版と同じです(Steam のビルドは SteamPipe で上げる)。

体験版を正しく動かすには、アプリケーションタイプを「体験版」に設定し、体験版用の Steamworks ページの「アプリケーション設定(一般)」にベースゲームの App ID を入れます。開発者のメインのアカウントは体験版とベースゲームの両方を自動的に所有するので、ライブラリから体験版を起動するだけで試せます。Steamworks 開発者アカウントのメンバーではない新しいアカウントで体験版を試したい場合は、体験版用のキーをリクエストし、試したいアカウントでキーを有効にする必要があります(Steam キーの本数と配布の決まり)。

体験版にもチェックリストと審査がある

体験版のリリースの準備では、体験版のランディングページの右側にあるチェックリストを完了し、完了したら体験版のページとビルドを「レビュー準備完了」として設定します。

チェックリストの長さは、体験版用に別のストアページを作るかどうかで変わります。

体験版のストアプレゼンスの2つの選び方

選び方内容
別のストアページを作るSteam の通常のゲームとほぼ同じ機能が入る。詳細な説明、体験版で対応する機能・言語・プレイヤーモードの一覧、体験版のプレイヤーによるユーザーレビューが付く
別のストアページを作らないストアのチェックリストは製品版よりもはるかに短くなる。通常必要になるのは、いくつかのアセットと、体験版と製品版の違いの簡単な説明だけ
表1

別の体験版ストアページを作る場合の具体的な点には、たとえば次のようなものがあります。体験版の具体的な内容を明記した詳細な説明を書くこと。体験版で対応している機能・言語・プレイヤーモードの一覧を出すこと。ベースゲームで対応していても体験版で対応していないものは、体験版のストアページに含めず、それらがベースゲームでのみ利用できることを明記すること。体験版のコンテンツに固有の予告編と、少なくとも5つのスクリーンショットを出すこと。カプセル画像とライブラリのアセットで、そのアプリが体験版であることを明確に示すこと。コンテンツアンケートの回答が体験版のコンテンツを正確に反映していること。

すでに公開されている体験版に、あとから別のストアページを有効にする場合については、この段階では Valve によるレビューは必要ありません。

体験版には、別のストアページを作るかどうかにかかわらず、専用のコミュニティハブは付きません。

ビルドの審査で見られる範囲

ビルドのレビューは、そのゲームに実装されるべき機能が実装されており、実行できるかどうかの検証のみを目的としています。完全な QA プロセスではなく、バグ検出は行われません。QA テストは自分で実施する必要があります。

レビューを受けたあとも体験版のビルドを更新できますが、ビルドのレビューが再度行われることはありません。

製品版の審査で見られることはSteam の審査はストアページとビルドで各3〜5営業日にまとめています。

Nextフェスに出す場合の締切

Nextフェスに出る条件と日程にあるとおり、Nextフェスに参加するには、フェス開始までにプレイ可能な体験版が一般公開されている必要があります。体験版のストアアセットとビルドは、関連する期限までにレビューに提出します。最初のビルドレビューに失敗して再提出しなければならない場合に備えて、時間に余裕を持って提出します。

Nextフェスに体験版を出すときの提出の期限

出したい時点提出の期限
プレスプレビューの前に体験版を公開するフェス開催の5週間前までに体験版をレビューに提出
Nextフェスの前に体験版を公開するフェス開催の3週間前までに体験版をレビューに提出
表2

これらの期日は一般的な例で、各エディションの期日は多少異なる場合があります(2026年10月17日に公式サイトで確認)。プレスプレビューで体験版を公開する予定の場合は、5週間前までに体験版ビルドをレビューに提出する必要があり、提出しないと参加資格を失う可能性があります。体験版は3週間前までにビルドレビューに提出する必要があり、提出しないと、そのエディションのNextフェスへの参加資格を失う可能性があります。

体験版は、レビューと承認を受けたあとはいつでもリリースできます。イベントが始まる前に体験版が正常に動いていることを確かめ、問題を直す時間を取るときは、少なくともNextフェスの開始30分前までに体験版をリリースします。

体験版用に別のストアページを公開する場合は、ベースゲームのストアページを再公開して、2つのページが関連していることをバックエンドが認識できるようにします。

体験版を出したあとにできること

体験版を初めてプレイ可能に設定すると、関連する製品版をウィッシュリストに追加しているプレイヤーへの通知を出せます。この操作ができるのは、体験版の最初のリリースから2週間のあいだで、1度だけです。

ウィッシュリスト通知には、App ID ごとに2週間のクールダウンがあります。App ID のリリースや、その App ID を含むパッケージの割引など、ほかのイベントもウィッシュリスト通知のきっかけになりえます(Steam のウィッシュリストの通知が飛ぶ3つのきっかけ)。

体験版をリリースしたあと、ベースゲームのストアページに「体験版をダウンロード」のボタンを出すには、ベースゲームのストアページを手動で再度公開します。ベースゲームのストアページでの体験版の出し方は2つあり、右側のサイドバーに控えめに出す形と、中央に緑色の枠で出す形を、「特殊設定」タブの「関連する体験版」で切り替えます。

体験版では、実績を無効にし、代わりにセーブゲームを共有の Steam クラウドに保存する形があります。この形では、利用者が製品版を買ったあとにゲームを起動した時点で実績が付与されます。

体験版は、リリース後であればいつでも配信を無効化・再有効化できます。無効化すると、プレイヤーはダウンロードも起動もできなくなります。体験版を所有する利用者のライブラリには、アンインストール用に引き続き表示されます。

情報源

Steam 完全ガイドを順番に読む60本のうち27本目

このページに出た言葉

このページの内容の誤りは、問い合わせの窓口で受け付けています。