ガチャ・ルートボックスを入れる|確率の開示とコンプガチャ禁止
App Store の App Review ガイドライン 3.1.1 には、「ルートボックス」などでバーチャルアイテムをランダムに購入できるアプリは、各アイテムの入手確率を示し、購入前にユーザーが確認できるようにする、という項目があります。Google Play では、ルートボックスやガチャなど、バーチャル アイテムをランダムに受け取る購入の仕組みを提供するとき、アイテムを手に入れられる確率を、購入の直前に、タイミングよく、はっきり開示する必要があります。
ストアごとの確率の項目
| ストア | 対象の言葉 | 求められること | 開示のタイミング | 出典のページ |
|---|---|---|---|---|
| App Store | 「ルートボックス」などの方法で、バーチャルアイテムをランダムに購入できるアプリ | 各種のアイテムの入手確率を示し、購入前にユーザーが確認できるようにします。同じ 3.1.1 の項には、アプリ内購入で買ったクレジットやゲーム内通貨に有効期限を付けられない、という項目もあります。また、返還可能なアプリ内購入を取り入れる場合は、返還のメカニズムを実装する必要があります。 | 購入前 | App Review ガイドライン 3.1.1 |
| Google Play | 「バーチャル アイテムをランダムに受け取る購入メカニズム(ルートボックス、ガチャが該当しますが、これらに限定されません)」 | アイテムを手に入れられる確率を、はっきり開示する必要があります。同じお支払いのポリシーには、アプリ内仮想通貨を使えるのは、その通貨を購入したアプリまたはゲームの中だけにしなければならない、という項目もあります。また、アプリ内に表示する価格は、Play 請求サービスのユーザー インターフェースに出る価格と一致している必要があります。 | 購入の直前に、タイミングよく | Play Console ヘルプ — お支払い |
「カード合わせ」の Q&A に当てはめる
オンラインゲームの有料ガチャと景品規制について、消費者庁の Q&A の Q4・Q5・Q6・Q10・Q12・Q16・Q26・Q27 の答えを、仕組みの例ごとに並べます。
| 仕組みの例 | 消費者庁の Q&A の答え | Q の番号 |
|---|---|---|
| 有料ガチャで利用者に供給するアイテム等そのもの | 有料ガチャで一般消費者が得るアイテム等は、経済上の利益といえる場合でも、一般消費者と事業者の取引の対象そのものにあたり、取引に付随して提供されるものではありません。そのため景品類には該当せず、景品規制の対象にはなりません。 | Q16 |
| 異なる種類の符票の特定の組合せを示させる「カード合わせ」 | 「カード合わせ」は、2以上の種類の文字・絵・符号等を示した符票のうち、異なる種類の符票の特定の組合せを示させる方法による、懸賞での景品類の提供を指します。懸賞での景品類の提供は一般に、最高額や総額が一定の額を超えなければ行えますが、「カード合わせ」は最高額や総額に関係なく、全面禁止です。 | Q5・Q6 |
| たとえば、偶然で提供されるアイテム等の種類が決まる方法で、ゲームで使えるアイテム等を有料で提供する場合に、異なる種類のアイテム等を特定の2以上そろえた利用者へ、ゲームで使えるアイテム等その他の経済上の利益を提供する | 「カード合わせ」として、景品表示法上問題となります。 | Q10 |
| 有料ガチャで、同種類の絵柄のついたアイテムAを複数集めるとアイテムXが提供される | 「カード合わせ」は異なる種類の符票の特定の組合せを示させることなので、Aという同じ符票の組合せを示させる方法は、これに該当しません。 | Q26 |
| 有料ガチャで出るAについて、AとAでB、AとBでC、AとCでDが提供される仕組み(B〜D は A をそろえることによりはじめて提供されるもので、有料ガチャで供給されるアイテム等には含まれない) | 同じ符票Aをそろえさせるものである限り、異なる種類の符票の特定の組合せを示させる方法を用いていないので、「カード合わせ」に該当しません。同じ符票をそろえるものといえるか否かは、事案ごとに個別に判断されます。たとえば、BからDが有料ガチャでも供給されている場合は、異なる種類の符票の特定の組合せを示させる方法に該当するとされることもあり得ます。そのときに提供されるCが景品類に該当すれば、その仕組みは「カード合わせ」に該当します。 | Q27 |
| 課金が一切なく、100%無料でプレイできるオンラインゲームでの行為 | 景品表示法の「取引」は、対価を得てするものと理解されています。そのため、景品規制が適用されることはないと考えられます。 | Q4 |
| 「カード合わせ」に当たるコンプガチャのほかにも、射幸心を著しくあおる課金の仕組み | オンラインゲームで利用者に提供される経済上の利益が「景品類」に当たるときは、景品類の最高額や総額の制限を受けます。制限を超えて提供すれば、景品表示法上問題となります。また、販売するアイテム等が実際より著しく優良だと示す表示や、取引条件などが実際より著しく有利だと誤認される表示も、景品表示法上問題となります。ただし、消費者の射幸心をあおる行為そのものは、景品表示法の規制の対象ではありません。 | Q12 |
確率を表示するまでの手順
- ゲームの中の、受け取るものが運で決まる購入を書き出します。箱・くじ・ガチャなど、名前ごとに、有料かどうかと、出るアイテムの種類を並べます。
- 出るアイテムごとの確率の一覧を、購入前に見える場所に置きます。App Store は購入前にユーザーが確認できる形、Google Play は購入の直前にタイミングよくはっきり示す形が、それぞれの項目です。
- 集めると別のものがもらえる仕組みがあるかを確かめ、「カード合わせ」の Q&A の表に当てはめます。異なる種類のアイテム等をそろえる仕組みは Q5・Q6・Q10 の行、同じ種類のアイテムを集める仕組みは Q26・Q27 の行です。Q27 の答えのとおり、同じ符票をそろえるものといえるか否かは、事案ごとに個別に判断されます。
- ストアの掲載情報や申告の欄に、表示を入れます。Google Play では、プロダクトの説明で、個別課金または追加課金が必要なアプリ内機能に触れるなら、その機能に支払いが必要なことを、アプリの掲載情報に明記する必要があります(Google Play への登録)。App Store では、審査に出す前に確認する項目の例として、App Review の「メモ」欄に、わかりにくい機能やアプリ内購入の詳しい説明を書くこと(該当する場合はサポート文書なども含む)が挙がっています。この項目の一覧は、承認を保証するものではありません(Apple への登録)。
確率の開示の流れ
ランダムな有料アイテムから確率の表示までの流れ
期限や審査の注意
- App Store:アプリの仕組みが明確でないときや、アプリ内購入がわかりにくいときは、審査の遅れや却下につながる可能性があります。
- App Store:アプリ内購入で買ったクレジットやゲーム内通貨に、有効期限を付けることはできません。
- Google Play:アプリ内に表示する価格は、Play 請求サービスのユーザー インターフェースに出る価格と一致している必要があります。
- 消費者庁:「カード合わせ」は、現在でも全面禁止されています(Q7)。
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ストアへの登録からビルドの提出、審査までの手順はスマホにゲームを出す手順にあります。
情報源
- Apple Developer — App Reviewガイドラインhttps://developer.apple.com/jp/app-store/review/guidelines/確認日 2026-10-22
- Play Console ヘルプ — お支払いhttps://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/9858738?hl=ja確認日 2026-10-22
- 消費者庁 — インターネット上の取引と「カード合わせ」に関するQ&Ahttps://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/faq/card/確認日 2026-10-22