Steam の対応OSは Windows・macOS・Linux|システム要件とコンテンツ申告
対応OSは Windows・macOS・Linux(SteamOS)で、システム要件はストアページの Basic Info のタブに入れます。審査に出す前に、一般の内容・成人向けの内容・生成AIの3部から成るコンテンツ申告を済ませます。
Steam が対応しているOS
Steam が対応しているのは Windows、macOS、Linux(SteamOS)です。
Windows では、Windows 7 以降が公式の対応です。2019年1月に Windows XP と Windows Vista への対応が終わっています。
macOS では、Intel Mac の OS X の 10.11(El Capitan)以降が公式の対応です。Steam は、2019年10月14日から、すべての新しい macOS のアプリに、64ビットであることと、Apple による notarization を受けていることを求めています。64ビットに対応済みなら、Steamworks の Supported Operating Systems の欄で「macOS -> 64 Bit Binaries Included」の印を付けます。notarization 済みなら App Bundles Are Notarized の印も付けます。10.15(Catalina)に対応するには、com.apple.security.cs.disable-library-validation と com.apple.security.cs.allow-dyld-environment-variables の2つの entitlement をビルドの設定に足します。Steam は現在、com.apple.security.app-sandbox の entitlement と両立しません。この entitlement は Mac App Store で配るために要るものなので、両方のストアに出す場合、Steam に上げるビルドでは外します。
Linux では、Steam が公式に対応しているのは、Ubuntu 12.04 LTS 以降の Ubuntu と SteamOS だけです。そのほかの配布版で Steam を動かす取り組みもあります。Valve はこうした取り組みに賛成していますが、公式に支持したり、サポートを提供したりはしていません。Linux 版の Steam は x86 と x64 の両方に対応していて、利用者の大多数は64ビットで動かすことになります。
対応OSを増やすときの順番
対応OSを増やすときは、まず Steamworks の設定の SteamPipe のタブの Depots で、新しいOS用のデポ(配信するファイルのまとまり)を作って保存します。この段階では、General Application Settings の Supported Operating Systems の印はまだ付けません。
次にそのデポに向けてビルドを作り、パスワードを設定したベータのブランチに置きます。自分でファイルを取得できるように autogrant のパッケージにそのデポを足し、対象のOSで動かして確かめます。
出す準備ができたら、既存のすべてのパッケージにそのデポを足します。そのうえで Steamworks の設定で対応OSの印を付け、ストアページの Basic Info のタブでも対応OSの印を付けます。
システム要件の入れ方
システム要件は、ストアページの Basic Info のタブで対応OSの印を付けたあと、同じ画面を下にたどった欄に入れます。
入れたあとにストアページを下見し、システム要件の見え方に納得できたら、変更を公開します。公開まで済んだら、Steamworks の設定の SteamPipe のタブの Depots に戻り、ビルドを Default のブランチに移します。
審査の前に答えるコンテンツ申告
ストアページと製品のビルドを審査に出す前に、コンテンツ申告(Content Survey)を済ませます。Valve の担当者は、申告の答えと、ビルドとストアページの中身を突き合わせます。
申告は3つの部から成り、そのすべてを終えてからでないと審査に出せません。
1つめは一般の内容です。ゲームに出てくる可能性のある題材について答えます。この部を終えると、地域ごとの複数の年齢区分の機関に対応する区分が作られ、発売後のストアページに表示されます。すでに公式の年齢区分の機関から区分を受けている場合は、ゲームの Ratings の欄にそれを入れられます。
2つめは成人向けの内容です。遊ぶ人が出会う可能性のある成人向けの内容を申告します。ここで出した情報が、各利用者の設定に対してそのゲームがどう表示されるかを決めます。ビルドにアップロードした成人向けの内容は、製品の中で遊ぶ人がたどり着けない場所にあっても、また表示されない形であっても、すべて申告しなければなりません。
3つめは生成AIです。AIの機能を組み込んだ開発の環境で作業の効率が上がることは、この部の中心ではありません。この部が扱うのは、ゲームに同梱されて遊ぶ人が受け取る内容(絵・音・物語・ローカライズなど)を作るのにAIを使ったことです。開発中にAIのサービスを使った場合や、製品の一部にAIのサービスを組み込んだ場合は、その実装を詳しく説明する必要があります。
生成AIの申告で分かれる2つの区分
生成AIの申告は2つに分かれます。
Pre-Generated(事前生成)は、開発中にAIのツールの助けを借りて作られ、ゲームに同梱されて遊ぶ人が受け取る内容です。Steam Distribution Agreement のもとで、開発者は違法な内容や権利を侵害する内容を含めないこと、ゲームが宣伝の材料と食い違わないことを Valve に約束しています。Valve は、発売前の審査で、ゲームに含まれるAIが作った内容を、AI以外の内容すべてと同じように評価し、この約束を満たしているかの確認も行います。
Live-Generated(実行中の生成)は、ゲームが動いているあいだにAIのツールの助けを借りて作られる内容です。Pre-Generated と同じ決まりに加えて、違法な内容を生成させないためにどんな歯止めをAIに置いているかを、コンテンツ申告の中で説明する必要があります。
Valve は、コンテンツ申告と発売前の審査を通じて、成人向けの性的な内容について、法的な限界を守ること・作り手の創作の自由を尊重すること・利用者の期待に応えることの3つを満たそうとしています。Valve は今のところ、Live-Generated のAIによる成人向けの性的な内容を出しません。
外部のAIのサービスにつなぐ場合、そのサービスへの接続を遊ぶ人の代わりに管理することと、Steam が対応している支払い方法で遊ぶ人から代金を受け取ることが必要になります。代金の受け取り方には、ゲーム本体の価格にその費用を織り込んで追加では請求しない方法、AIのサービスとのやり取りごとに発生する細かい費用を、ゲームがマイクロトランザクション(ゲーム内購入)として管理して扱う方法、継続して無制限に使える定額制を提供する方法、1回購入する DLC で無制限のやり取りを開く方法があります。
申告を終えたからといって何を出してもよいわけではありません。Steam の製品は、申告したかどうかにかかわらず、内容の決まりに従わなければなりません。申告は、製品に更新が要るかどうかを Valve が見分けるのに使われます。ビルドとストアページが承認されたあとは、申告の一部の設問を Steam のサポートに連絡せずに変えることはできません。
デポとブランチの仕組みはSteam にビルドを上げるとき、デポとブランチはどう分かれるのかに、審査そのものの流れはSteam の審査は何を見て、発売までに何営業日かかるのかにまとめています。
情報源
- Steamworks — Platforms(対応OSと、OSを増やすときの順番)https://partner.steamgames.com/doc/store/application/platforms確認日 2026-10-15
- Steamworks — Content Survey(一般の内容・成人向けの内容・生成AIの申告)https://partner.steamgames.com/doc/gettingstarted/contentsurvey確認日 2026-10-15
- Steamworks — Review Process(審査に出す前の点検表)https://partner.steamgames.com/doc/store/review_process確認日 2026-09-09