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マーケティング

Steam の返金はどこまで認められ、価格は何通貨で決めるのか

公開 2026-09-09更新 2026-09-09Steam(Steamworks Partner Program / Steam Direct

返金の対象は、購入から2週間以内で、遊んだ時間が2時間未満のゲームです。価格は37通貨と4つの地域のまとまりで指定し、通貨に1つでも価格が入っていないと、その通貨の国では買えなくなります。

返金の条件と地域別価格 のページの中身
  1. 返金の基本の条件
  2. 種類ごとに変わる返金の条件
  3. 返金されないもの
  4. 開発者が見られる返金の記録
  5. 価格を決める通貨と地域
  6. 通貨ごとの価格を作る3つの換算
  7. 価格の下限と、変えられる時期
  8. このページの情報源

返金の基本の条件

Valve は、購入から決められた期間の中で、かつゲームの場合は遊んだ時間が2時間未満であれば、理由を問わず返金すると案内しています。申し込みは help.steampowered.com から行います。

Steam ストアのゲームとソフトウェアに当たる基本の条件は、購入から2週間以内で、遊んだ時間が2時間未満、というものです。

承認された返金は、1週間以内に全額が戻ります。戻る先は、Steam ウォレットの残高か、購入に使ったのと同じ支払い方法です。最初の支払い方法に戻せない場合は、Steam ウォレットに全額が入ります。

Valve は、上の条件から外れる場合でも申し込むことはでき、その都度確かめると書いています。また、地域によっては、ゲームに欠陥がある場合の返金についてさらに強い権利が利用者にあることにも触れています。

種類ごとに変わる返金の条件

購入の種類によって、条件が変わります。

Steam の返金が当たる期間と条件

買ったもの期間あわせて必要な条件
ゲーム・ソフトウェア購入から2週間遊んだ時間が2時間未満
DLC購入から14日DLC を買ってから元の作品を遊んだ時間が2時間未満で、DLC を消費・改変・譲渡していない
ゲーム内の購入(Valve のゲーム)購入から48時間その品物を消費・改変・譲渡していない
Steam ウォレットの残高購入から14日その残高をまったく使っていない
継続の定額制最初の購入または自動更新から48時間いまの請求の期間に、そこに含まれるゲームを遊んでおらず、特典や割引も使っていない
バンドル通常の期間中の品物を1つも譲渡しておらず、全部を合わせた利用の時間が2時間未満
表1

発売前に買った作品では、2時間の制限は購入の時点から当たりますが(ベータの確認を除きます)、14日の期間は発売日から数え始めます。早期アクセスや Advance Access で買った場合、そこで遊んだ時間は2時間の制限に数えられます。発売日まで遊べない予約購入では、発売までのあいだいつでも返金を申し込めて、通常の14日と2時間の条件は発売日から始まります。

Valve 以外の開発者のゲームでは、ゲーム内の購入について返金を有効にするかどうかを開発者が選べます。有効にしている場合、購入の時点でその旨が利用者に示されます。有効にしていない場合、Valve 以外のゲームのゲーム内の購入は Steam を通じて返金されません。

第三者の DLC の一部は返金できないことがあります。Valve は、その例として、ゲームの登場人物を後戻りできない形で成長させる DLC を挙げています。返金できないものは、購入の前にストアページにその旨が明記されます。

返金されないもの

Steam の外で行われた購入は、Valve が返金できません。第三者から買った CD キーや Steam ウォレットのカードが例として挙がっています。

VAC(Valve のチート対策の仕組み)でそのゲームの利用を禁じられた場合、そのゲームの返金を受ける権利は失われます。

映像の中身(映画・短編・シリーズ・話数・チュートリアル)は返金できません。返金できるほかの中身とのバンドルに入っている場合を除きます。

引き換えていない贈り物は、通常の14日と2時間の条件の中で返金できます。引き換え済みの贈り物も、受け取った人が返金を申し込めば同じ条件で返金できます。返るのは、買った人の側です。

Valve は、返金が Steam で作品を買うときの危険を取り除くための仕組みであって、ゲームを無料で手に入れる手段ではないと書いています。返金の乱用と判断した場合、その利用者への返金の提供をやめることがあるとしています。セールの直前に買った作品を返金し、すぐにセールの価格で買い直すことは、乱用とは見なされません。

開発者が見られる返金の記録

Steam の Sales & Activations Reports のサイトで、自分のゲームの返金の記録を見られます。返金を申し込んだ人が書いた注記も含まれます。

見るには、パートナー向けのサイトで対象のパッケージを選び、そのページの右の「Links」の欄から「Refund Data」を開きます。

直近の週・月・全期間を切り替えて見られます。出るのは返金の件数と率、そして返金を求めた人が挙げた理由です。

返金率は、その期間に返された本数を、その期間に買われた本数で割ったものです。Steamworks は、この率がそのゲームの経緯・発売・価格・遊ぶ人の期待など多くの条件によってゲームごとに大きく変わると書いています。週の単位の見方は、特に発売の直後と割引の直後には大きく振れるとしています。割引のあとは、売れる本数が元の水準に戻る一方で、セールの期間に買った人の一部が返金を求めるため、率が高く出やすいと説明されています。

価格を決める通貨と地域

Steam の価格は、37の通貨と4つの地域のまとまりで指定し、表示されます。価格を決めて管理するのは開発者の側で、Steamworks に価格と割引を設定する仕組みがあります。

最初の価格と、価格を変える申し込みは Valve が確認します。ふつう1〜2営業日で処理されます。Valve は、確認のときに入力の誤りも見るものの、すべての誤りを拾える保証は無いとしたうえで、出す前に自分でよく確かめるよう案内しています。

価格が入っていない通貨があると、その通貨を使う利用者はそのゲームを買えません。日本円の価格を入れていなければ、日本にいる利用者は買えない、という形です。

現地の通貨が用意されていない国では、米ドルで表示され請求されます。ただし、ヨーロッパの中にある国ではユーロが使われます。現地の価格に対応していない地域向けには、まとまりごとに別の(多くの場合は割り引いた)米ドルの価格を出せます。まとまりは USD_CIS、USD_LATAM、USD_MENA、USD_SASIA の4つです。

価格を設定するには、そのゲームの売上を受け取る Steamworks のパートナーに属していることと、その製品についての「Manage pricing and discounts」の権限の2つが要ります。

通貨ごとの価格を作る3つの換算

Steamworks には、米ドルの価格からほかの通貨と地域の価格を作る換算のしかたが3つ用意されています。

  • 為替相場だけによる換算 — その時点の為替相場をそのまま使います
  • 購買力だけによる換算 — その国や地域の利用者の購買力についての公開されたデータを使います
  • 複数の要素による換算 — 現地の購買力、近い性質の娯楽の品物について想定される価格、そして為替相場を合わせて使います

Steamworks は、この換算の結果を使わず、自分で通貨ごとの価格を決める開発者も多いとしたうえで、それでかまわないと書いています。

価格の下限と、変えられる時期

Steam には、価格の下限が2つあります。

1つは、基準の価格の下限です。どの製品でも、基準の価格は、0.99ドルの段に対する複数の要素による換算の結果と同じか、それ以上である必要があります。

もう1つは、取引の価格の下限です。これは基準の価格の下限の50%引きにあたり、およそ0.49ドルです。この2つから、0.99ドルの段の製品は最大50%引き、1.99ドルの段の製品は最大75%引き、4.99ドルの段の製品は最大90%引きまで、という形になります。

基準の価格がどれかの通貨でこの取引の下限を下回ると、その通貨を使う国では買えなくなります。予定した割引の結果が下限を下回る場合、その価格になる国では買えなくなります。基準の価格がどれかの通貨で下限を下回っていると、新しい割引を予定できません。基準の価格が下限に近い場合、下限を割らないよう、入れられる割引の率が制限されます。

Valve は、発売されたばかりのゲームについて利用者の期待を守るため、価格の変更を発売から30日たったあとにするよう求めています。発売のときに大きな入力の誤りをして急いで直す必要がある場合は、連絡すれば対応するとしています。30日を過ぎたあとは自由に変えられますが、どれか1つの通貨でも値上げをすると、そこから30日は割引を出せません。

価格の変更を自動で予約することはできません。Valve の確認が終わったあと、電子メールで知らせが届き、自分の都合のよい時点で公開するか、確認のあと Valve にすぐ公開してもらうかを選べます。

無料のゲームを有料に変えることも、有料のゲームを無料に変えることもできます。どちらも Valve への連絡が要ります。Valve は、利用者を公平に扱うことを重んじるとしたうえで、ニュースのイベントで少なくとも1週間前に知らせるよう求めています。無料の権利をすでに持っている利用者は、有料に変わったあともそのゲームを持ち続け、遊べます。

値上げのあとの30日と割引の上限はSteam の割引はいつから出せて、次の割引まで何日あけるのかにまとめています。

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Steam 完全ガイドを順番に読む21本のうち19本目

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