Steam の売上は翌月30日までに米ドルで振り込まれる|100ドルに満たない月の扱い
売れた月の翌月30日までに、米ドルで銀行口座に振り込まれます。100ドルに満たない月は、その額に達するまで保留されることがあります。振込は電子的な資金移動で行われ、ほかの方法はいまのところ用意されていません。
支払われる金額の決まり方
Steamworks は、売上から支払いの額を出すまでの順序を示しています。
まず総収入(Gross Revenues)があります。総収入には、該当する場合の付加価値税と売上税が含まれます。ここから調整分(Applicable Adjustments)を引きます。調整分には、税・返品・チャージバックが含まれます。残りが純収入(Net Revenues)です。この純収入にレベニューシェア(売上をストアと分ける割合)を掛けた額が、源泉徴収を差し引いたうえで支払われます。
割合そのものは、開発者ごとに結ぶ Steam Distribution Agreement(配信契約)で決まります。レベニューシェアの支払いの詳しい決まりは、署名した配信契約の Revenue Share Payment の項にあります。この配信契約は、Steamworks への登録の手続きの中で電子署名するもので、署名した配信契約はあとから開けます。レベニューシェアという言葉の意味は手数料(レベニューシェア)にまとめています。
配信契約には、ゲームの売上の額で分け方が変わる段があります。2018年10月1日からの売上で、1つのゲームの Steam での売上が1,000万ドルを超えると、そのアプリケーションのレベニューシェアは、1,000万ドルを超えた分について 75%/25% に変わります。5,000万ドルに達すると、5,000万ドルを超えた分について 80%/20% に変わります。2018年10月1日より前の売上は数えません。ここでの売上には、ゲームのパッケージ・DLC・ゲーム内の販売・コミュニティマーケットのゲームの手数料が入ります。
追加のレベニューシェア(Additional Revenue Share)が積み上がるのは、Steam での種類が「Game」か「Application」のアプリです。Game か Application のアプリと、DLC・音楽などのそれ以外のアプリを1つにしたパッケージでは、パッケージの売上は Game か Application のアプリに積み上がります。DLC だけのパッケージの売上は、その DLC の親のアプリが Game か Application なら、親のアプリに積み上がります。Game か Application のアプリを2つ以上入れたパッケージでは、この仕組みには、どのアプリがより大事かを知る手段がありません。アプリに2018年10月1日から1,000,000ドルを超える売上があるときは、Steam Finance のチームに連絡すると、Valve がそのパッケージの報告の結び付けを手で直します。
総収入に入る付加価値税は、Steam が取っている国では Steam の価格に含まれ、米国とカナダの一部の地域で Steam が取る売上税は、Steam の価格に上乗せして計算されます。国ごとの税率と、Valve が税をどう扱うかはSteam の税務アンケートで、源泉徴収の率は0%から30%で決まる|TIN と租税条約にまとめています。
パートナー向けの画面にその場で出る売上の数字と、月次の Steam Sales Report の数字は一致しません。前者は総収入で、返品・チャージバック・税を引く前のものだからです。月次の報告書には、引かれた分を含めた内訳が載り、実際に支払われる額が示されます。
支払いの時期と方法
支払いは、売れた月の翌月30日までに行われます。2月の売上なら3月30日までに支払われる形です。銀行口座に着金するまでには、そこからさらに数営業日かかることがあります。
支払いは電子的な資金移動(Electronic Funds Transfer)で行われます。米国内は ACH、米国外は米ドル建ての SWIFT 送金です。Valve は、いまのところほかの支払い方法を用意していません。
支払いは米ドルだけです。自国の通貨で受け取ることはできません。口座は、米ドル建ての SWIFT 送金を受け取れる必要があります。
口座は本人の名義である必要があります。追加の指示が要る形の口座(FFB・FFC)は扱えません。支払いを複数の口座に分けることもできません。パートナーと口座は1対1で結び付けられます。
Steamworks が登録のときに求める銀行の情報は、ルーティング番号・口座番号・銀行の住所などです。口座の名義は、登録のときに出した名前と一致している必要があります。名義をどう決めるかはSteam に出すと決めたら最初にすることにまとめています。受け取る側の日本の金融機関が何を書いているかはSteam の売上を受け取れる口座の条件にまとめています。
口座の側に求められる条件を1つの表にすると、次のようになります。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 通貨 | 米ドル建ての SWIFT 電信送金を受け取れること |
| 名義 | 登録のときに出した名前と一致していること |
| 口座の形 | FFB・FFC のような追加の指示が要る形でないこと |
| 口座の数 | 1つ(複数に分けられない) |
| 出す情報 | ルーティング番号・口座番号・銀行の住所など |
請求書を出す必要はありません。支払いは、その時点の未払いの額にもとづいて毎月行われます。
口座を開くときや送金を受け取るときに、銀行から支払いの目的についての追加の書類を求められることがあります。この場合は、Steamworks の登録時に署名した Steam 配信規約(SDA)を開き、入ってくるお金の証明として銀行に見せられます。Valve は、支払いの受け取りのための追加の書類を出せません。
支払いに必要なのは、銀行の情報と税の情報の両方が入力され、検証まで終わっていることです。片方でも終わっていないと支払われません。
ここまでの決まりを一覧にすると、次のようになります。
| 項目 | 決まり |
|---|---|
| 支払いの時期 | 売れた月の翌月30日まで |
| 支払いの方法 | 電子的な資金移動(米国内は ACH、米国外は SWIFT 送金) |
| 通貨 | 米ドルだけ。自国の通貨では受け取れない |
| 口座 | 本人の名義。1つだけ(複数に分けられない) |
| 支払いの回数 | 月に1回 |
| 最低額 | 100ドルに達するまで保留されることがある |
| 銀行の情報・下限の変更の締切 | その月の15日まで |
| 請求書 | 出す必要はない |
Steam の支払いの決まり(時期・通貨・最低額)
| 項目 | 決まり |
|---|---|
| 支払いの時期 | 売れた月の翌月30日まで |
| 通貨 | 米ドルだけ |
| 支払いの回数 | 月に1回 |
| 最低額 | 100ドルに達するまで保留されることがある |
| 変更の締切 | その月の15日まで |
最低額と、保留の設定
支払い1件ごとに費用がかかり、受け取る側にも銀行の手数料がかかりうるため、Valve は、100ドルに達するまで支払いを保留することがあります。
これとは別に、自分で保留の下限を決められます。Steamworks にログインし、Tools + Links のView And Edit Company Informationを開いて「Holding Payment」の欄を探すと、その額に達するまで支払いを保留する下限を選べます。
銀行の情報とこの下限を変えるには Actual Authority の権限が要ります。この権限を持つのは、多くの場合、Valve との最初の書類を進めた人です。
銀行の情報と下限の変更は、その月の15日までに入れます。支払いは30日までに行われますが、その準備に時間がかかり、実際の支払日は月によって変わるためです。15日を過ぎた変更も可能なら受け付けられますが、銀行の情報が無効な状態になり、次の支払いまで保留されることがあります。
支払いは月に1回だけです。何らかの理由で返ってきた支払いは、次の月の支払いに回ります。Valve は、周期の外の支払いはできません。
Valve は送金の手数料を開発者に転嫁しませんが、中継の銀行や受け取る銀行が課す手数料を Valve が制御することはできません。
報告書の見方
月次の Steam Sales Report は、パートナー向けの安全な画面の「Reports」のタブで見られます。月の途中の情報も、同じ画面でいつでも見られます。
報告書は、日付の選択の横にある「view as .csv」から表計算に取り込めます。報告書の下部にあるSteam Sales by Countryからも取り込めます。
報告書に出る「US revenue share」は、米国での売上から生じた分です。米国外のパートナーでは、税務アンケートで出した情報にもとづく源泉徴収の計算がこの額を基準に行われます。年に一度の税の報告に含まれるのも、この分です。
月次の報告書ができたときの知らせは届きません。支払いが届くころには、月次の報告書は公開されていて見られます。
年に一度の税の書類
米国のパートナーには、前年の課税年度に得たロイヤリティ(権利を使わせた対価として受け取るお金)が Form 1099-MISC で報告されます。この書類は毎年1月31日までに出されます。
米国外のパートナーには、米国源泉の所得が IRS Form 1042-S で報告されます。この書類は毎年3月15日までに出されます。前の課税年度の米国源泉のロイヤリティと、源泉徴収された額を示すものです。1042-S に含まれるのは米国での売上から生じたロイヤリティの分だけで、世界での売上のロイヤリティは含まれないため、1042-S の額は実際に受け取った現金より小さいのがふつうです。
これらの書類を電子的に受け取るには、その同意が要ります。パートナーのアカウントの税の情報の欄で、電子的な受け取りに同意する印を付けます。
登録料の回収が載る行
Steam Direct の登録料は返金されませんが、その製品の Steam ストアまたはアプリ内の購入による調整後総収入が1,000ドルに達したあとの支払いで回収されます。回収された分は、月次の報告書に別の行として載ります。
回収の条件はSteam Direct の登録料100ドルは、いつ払い、どうなると戻ってくるのかに、源泉徴収の率の決まり方はSteam の税務アンケートで、源泉徴収の率はどう決まるのかにまとめています。
情報源
- Steamworks — Reporting and Payments FAQ(支払いの時期・方法・通貨・最低額・報告書・追加のレベニューシェアが積み上がるアプリ)https://partner.steamgames.com/doc/finance/payments_salesreporting/faq確認日 2026-10-09
- Steamworks — Taxes FAQ(純収入の計算・税が価格に含まれるか上乗せか・配信契約の Revenue Share Payment の項)https://partner.steamgames.com/doc/finance/taxfaq確認日 2026-10-09
- Steamworks — Reporting and Payments(報告と支払いの入口・月次の報告書の内訳)https://partner.steamgames.com/doc/finance/payments_salesreporting確認日 2026-10-09
- Steamworks — Steam Direct Fee(登録料の回収が報告書に載る形)https://partner.steamgames.com/doc/gettingstarted/appfee確認日 2026-10-09
- Steamworks — Onboarding(登録のときに出す銀行の情報と、口座の名義の一致)https://partner.steamgames.com/doc/gettingstarted/onboarding確認日 2026-10-09
- Steamworks Development — New Revenue Share Tiers and other updates to the Steam Distribution Agreement(売上の額で変わるレベニューシェアの段)https://steamcommunity.com/groups/steamworks/announcements/detail/1697191267930157838確認日 2026-10-09