Steam で実装が要る3つと、あとから選べる機能|実績100個・クラウド100MB
ビルドの審査で見られるのは、ストアページに挙げたすべての対応OSでの起動と、ストアページに挙げた機能の実装と、ゲーム内の支払いに Steam ウォレットを使うことです。実績は既定では最初100個まで、クラウドは1回の書き込みが現在100MBまでです。
Steam で発売するために実装が要るもの
ビルドの審査では、次の点が見られます。ストアページに書いたすべての対応OSで起動すること。ストアページに挙げた機能が、そのビルドに実装されていること。ゲーム内の支払いに Steam ウォレットを使っていること。
開発の途中の状態で売る早期アクセスの決まりは、Steam の早期アクセスで守る決まりと、正式版に移すときの手順にまとめています。
実装するかどうかを選べるもの(Steamworks が用意している機能)
Steamworks の主な機能を、何ができるかの短い説明と公式の文書の名前で1つの表にまとめました。公式の文書へのリンクは、このページの下の情報源の欄にあります。詳しい手順は、右の列のページにあります。
| 機能 | 何ができるか | 公式の文書 | 手順のページ |
|---|---|---|---|
| 実績と統計 | 遊んだ記録を Steam のアカウントに残し、プロフィールに出す。定義はアプリ管理の画面で行う | Stats and Achievements | 実績の設定の手順 |
| クラウドセーブ | セーブのファイルを Steam のサーバーに預ける。画面で場所を決める自動クラウドと、API の2通り | Steam Cloud | クラウドセーブの設定の手順 |
| Steam Input | コントローラーの操作の割り当てを Steam の側で扱う。Steam コントローラーと他社の機器が対象 | Steam Input | Steam Input の対応手順 |
| ワークショップ | 遊ぶ人が作った物を配る場。誰でも投稿できる形と、開発者が1つずつ承認する形の2つ | Steam Workshop | ワークショップに対応する手順 |
| DLC | 追加の内容を、元のゲームとは別の App ID で配る | Downloadable Content | DLC の作成と配り方 |
| ランキング | スコアの順位表を作る。管理画面か FindOrCreateLeaderboard で作る |
Leaderboards | ランキングの作成手順 |
| リッチプレゼンス | フレンドの一覧の名前の下に、ゲームの中の今の状態を1行で出す | Enhanced Rich Presence | リッチプレゼンスの出し方 |
| タイムライン | ゲームの録画の仕組みの中にある機能 | Steam Timeline | タイムラインに対応する手順 |
| インベントリサービス | 自分でサーバーを用意せずに、プレイヤーの持ち物を残し続ける | Steam Inventory Service | インベントリサービスでアイテムを配る手順 |
| ゲーム内の購入 | ゲームの中で売るときは、Steam ウォレットで払える API を使う | Microtransactions | ゲーム内の購入の作り方 |
| ネットワーキング | プレイヤーどうしの通信に使う API の集まり | Steam Networking | ネットワーキングの API とリレー |
| マッチメイキング | 一緒に遊ぶ相手が集まるロビーを作る。関数は ISteamMatchmaking |
Matchmaking & Lobbies | ロビーとマッチメイキングの作り方 |
| ゲームサーバー | 専用サーバーを作るための API | Game Servers | ゲームサーバーの動かし方 |
| トレーディングカード | コミュニティのアイテム。一定の遊ばれ方に達したゲームだけが使える | Steam Trading Cards | トレーディングカードの条件と素材 |
| 翻訳 | ストアページの翻訳とゲームの中の翻訳の2種類。片方だけでもよい | Localization and Languages | 対応言語と翻訳の登録 |
| Remote Play Together | フレンドを招いて一緒に遊ぶ。ゲームを持って入れておくのはホストだけでよい | Steam Remote Play | Remote Play Together の設定と試し方 |
| アクセシビリティ機能 | ゲームが対応する補助の機能を指定し、ストアページに出す | Accessibility Features | アクセシビリティ機能の指定手順 |
実績と統計
実績と統計は、遊んだ記録を Steam のアカウントに結び付けて残す仕組みです。記録は利用者のコミュニティのプロフィールに表示できます。実績はアプリごとに、Steamworks の管理画面で定義します。
統計には3つの型があります。INT は32ビットの符号付き整数(遊んだ回数など)、FLOAT は32ビットの浮動小数点数(走った距離など)、AVGRATE は移動平均です。統計には、最小値、最大値、増加のみとするかどうか、1回の更新で変えられる幅の上限(Max Change)といった条件を設定できます。
実績の数は、既定では、はじめは1つのゲームにつき100個までです。プロフィールの機能が有効になる水準にアプリが達すると、それより多く追加できるようになります。
統計は、管理画面で集計の対象に設定すると、全利用者の合計を Steam の側で保つようになります。統計の値は利用者の手元にあるので、書き換えられることがあります。集計の対象では Max Change に別の意味があり、新しい値がアップロードされたときに全体の合計が動く量の上限になります。
クラウドセーブ
Steam Cloud は、ゲームのファイルを Steam のサーバーに預ける仕組みです。使い方は2つあり、Steamworks の画面でファイルの場所を設定する方法(Auto-Cloud)と、ゲームのコードから Cloud API を呼ぶ方法があります。
同期はゲームの終了後に行われ、別のコンピューターで遊ぶときは、ゲームが立ち上がる前に自動で降りてきます。利用者は、Steam の設定から同期を全体で止めることも、ゲームごとのプロパティから止めることもできます。
大きさの制限は変わることがあり、現在の制限と目安には次のものがあります。1回の書き込み(ISteamRemoteStorage::FileWrite など)で扱える上限は100MBです。256MB を超えると、利用者の場所にとって最適でない保存先が選ばれ、上り下りの速さに影響が出ることがあります。
ゲームがとても大きなファイルか、たくさんの小さなファイルを Steam Cloud に書くと、利用者の回線の帯域に目立つ影響が出ることがあり、Steam を閉じるか、ゲームを立ち上げ直すのが遅れることもあります。画面の設定のように、そのコンピューターに固有の値は預けない形にします。
操作の割り当て
Steam Input は、コントローラーの操作の割り当てを Steam の側で扱う仕組みです。Steam コントローラーと、この仕組みが対応しているすべての他社の機器を含みます。ゲームの側から使うための Steam Input API が別に用意されています。
この仕組みに完全に対応した状態は、次のことがそろった状態です。ゲーム内の操作の案内に、その機器に合った図記号を出すこと。Steam Input の設定の画面が、キーやボタンではなく、遊ぶ人がゲームの中でする行動を使うこと。対応する機器について公式の設定を公開していること。利用者が操作を設定するのを制限せず、マウス、キーボード、またはゲームパッドの入力を、どう組み合わせても同時に受け付けること。ゲームがキーボードの入力を求める場面(アバターに名前を付けるときなど)で、API を使って文字の入力の画面を自動で出すこと。マウスまたはキーボードの入力が要る起動用の画面(ランチャー)が無いことです。
他の入力の仕組みと併用することもできます。SDL の 2.0.8 以上の版では、Steam Input で設定されたコントローラーの入力を無視するよう、Steam が SDL に伝えられます。これで、入力が二重に届く不具合を避けられます。
ワークショップ
Steam Workshop は、ファンとコミュニティの人が、そのゲームの中身づくりに加わる場です。主な組み込みの形は2つあります。
Ready-to-use Workshop は、誰でも投稿でき、遊ぶ人が確認を経ずに受け取れる形です。数の多い項目、改造、またはマップを扱う形で、開発者の側では、投稿された物がゲームで正しく動くように、編集のツールまたは検査のツールを前もって作る作業が、おそらく多めに要ります。投稿者はいつでも自分の物を更新できます。
Curated Workshop は、ゲームに加える物を開発者が1つずつ承認する形です。通常は、武器、帽子、またはそのほかの装身具のような、小さく単純な物に向く形で、1つ追加するたびに作業とゲームの更新が要ります。有料で売る場合は、誰がゲームの中でその物を装備できるかを記録し続ける仕組み(Steam Inventory Service など)と、ゲームの中の販売の画面が要ります。値段は開発者が決めます。
Ready-to-use Workshop で有料の物を扱うとき、Steam Workshop の側が、投稿者の銀行と税の情報の収集、価格を決めるツール、必要な利用者の同意書、支払いの処理と源泉徴収を引き受けます。ゲームの側は、どのファイルを読み込むかを扱います。利用者が登録した Workshop のファイルをゲームが知り、中身をダウンロードするには、ISteamUGC の API を組み込みます。
DLC
DLC は、ゲームに追加する内容で、無料でも有料でも配れます。Steam のクライアントでは、元のゲームと1つの項目として並び、内容はゲームのプロパティの画面から見えます。所有していれば、元のゲームと一体のものとして扱われます。Steam は、パッチが出たときに自動で更新し、利用者がゲームを入れるときに一緒に入れます。
DLC は、元のゲームとは別の App ID を持ちます。作るときは、元のゲームの All Associated Packages, DLC, Demos And Tools(関連するすべてのパッケージ、DLC、体験版とツール)の画面から Add New DLC(新しい DLC を加える)のボタンを押します。元のゲームと違い、DLC ではデポの番号としても App ID がそのまま使われます。
配り方は2通りあります。1つは、元のゲームのファイルに同梱して、元のゲームを持つ全員に配り、所有しているかどうかをゲームの側で調べる方法です。ゲーム内で全員に見えるが使えるのは所有者だけ、という形に使える方法です。もう1つは、新しいデポに入れて、所有している利用者だけがダウンロードする方法です。ゲームは、利用者が DLC を持っているかを調べる必要があります。安全なサーバーを持つオンラインのゲームで WebAPI Key を使う場合は CheckAppOwnership の Web API で、ほかのゲームは BIsSubscribedApp で調べられます。
DLC として配れる追加の内容には、拡張、新しいマップまたは面、追加のキャラクターなどがあります。ゲームの中に出てこない補助の内容(設定資料集または壁紙など)にも DLC を使えます。ゲームのサウンドトラックは、Steam では DLC とは別の、専用の種類の App ID で扱います。
Steam Deck での対応の確認はSteam Deck のタグ表示にまとめています。
次に読む
情報源
- Steamworks — Stats and Achievements(実績と統計の設定)https://partner.steamgames.com/doc/features/achievements確認日 2026-10-12
- Steamworks — Steam Cloud(同期の条件と大きさの上限)https://partner.steamgames.com/doc/features/cloud確認日 2026-10-12
- Steamworks — Steam Input(対応する機器と考え方)https://partner.steamgames.com/doc/features/steam_controller確認日 2026-10-12
- Steamworks — Getting Started with Steam Input(対応の条件)https://partner.steamgames.com/doc/features/steam_controller/getting_started_for_devs確認日 2026-10-12
- Steamworks — Steam Workshop(2つの組み込みの形)https://partner.steamgames.com/doc/features/workshop確認日 2026-10-12
- Steamworks — Downloadable Content(DLC の作り方と配り方)https://partner.steamgames.com/doc/store/application/dlc確認日 2026-10-12
- Steamworks — Review Process(審査で見られること・Early Access の欄)https://partner.steamgames.com/doc/store/review_process確認日 2026-10-12
- Steamworks — Leaderboards(作り方)https://partner.steamgames.com/doc/features/leaderboards確認日 2026-10-21
- Steamworks — Enhanced Rich Presence(表示のしかた)https://partner.steamgames.com/doc/features/enhancedrichpresence?l=japanese確認日 2026-10-21
- Steamworks — Steam Timeline(概要)https://partner.steamgames.com/doc/features/timeline?l=japanese確認日 2026-10-21
- Steamworks — Steam Inventory Service(使い方)https://partner.steamgames.com/doc/features/inventory?l=japanese確認日 2026-10-21
- Steamworks — Microtransactions(ゲーム内の購入の要件)https://partner.steamgames.com/doc/features/microtransactions?l=japanese確認日 2026-10-21
- Steamworks — Steam Networking(API の種類)https://partner.steamgames.com/doc/features/multiplayer/networking?l=japanese確認日 2026-10-21
- Steamworks — Matchmaking & Lobbies(ロビー)https://partner.steamgames.com/doc/features/multiplayer/matchmaking確認日 2026-10-21
- Steamworks — Game Servers(専用サーバーの API)https://partner.steamgames.com/doc/features/multiplayer/game_servers?l=japanese確認日 2026-10-21
- Steamworks — Steam Trading Cards(使える条件)https://partner.steamgames.com/doc/marketing/tradingcards確認日 2026-10-19
- Steamworks — Localization and Languages(2種類の翻訳)https://partner.steamgames.com/doc/store/localization確認日 2026-10-19
- Steamworks — Steam Remote Play(Remote Play Together)https://partner.steamgames.com/doc/features/remoteplay確認日 2026-10-19
- Steamworks — Accessibility Features(指定のしかた)https://partner.steamgames.com/doc/accessibility_features?l=japanese確認日 2026-10-21