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Steam の価格の決め方|基本の価格・地域ごとの価格・通貨の決まりを条件から選ぶ

公開 2026-09-25更新 2026-09-25Steam(Steamworks Partner Program / Steam Direct)

無料で配るか有料で売るか、通貨ごとの額をどう入れるか、ゲームの中で品物を売るか、発売のあとに価格を変えるかという条件から、Steamworks のどの仕組みで価格を決めるかを選べます。

このページの目次
  1. 聞かれていること
  2. 条件ごとの選択肢
  3. 選択肢ごとの中身
  4. 情報源

聞かれていること

Steam でゲームを売るときに、Steamworks の価格の設定で何を決めればよいか、という問いに答えます。扱う範囲は、Steam で売るときの価格の決まり(Steamworks の価格の設定)だけです。

条件は、読者の側の事実だけを使います。無料で配るか有料で売るか、通貨ごとの額をどう入れるか、多くのパッケージの価格をまとめて入れ直すか、自国の通貨が Steam に無い国の人にも売るか、ゲームの中で品物を売るか、複数の作品をまとめて売るか、発売のあとに価格を変えるか、無料と有料を切り替えるか、早期アクセスで売るか、広告の収入や途中の支払いで売るか、Steam に新しい通貨が加わったか、などです。

どの価格にするかは、このページでは扱いません。価格の額を決めるのは開発者の側です。条件を満たす仕組みは、1つに絞らずに全部並べます。

条件ごとの選択肢

条件 選択肢 分かること
ゲームを無料で配りたい 無料でプレイできるゲームとして作る(アプリを作るときに、無料の製品の項目を選ぶ) 価格を入れる必要がありません。ゲーム内の購入や DLC で売ることもできます
ゲームを有料で売りたい パッケージに、通貨ごとの価格を入れる 37通貨と4つの地域のまとまりで入れます。価格の無い通貨の国では買えません(詳しくは 返金と地域別価格)
通貨ごとの額を1つずつ調べずに決めたい Propose Pricing の画面に出る額を使う/3つの換算の結果を使う/全部の通貨を自分で入れる 出る額は、選んだ米ドルの価格をもとにしたもので、そのまま使うことも直すこともできます
多くのパッケージの価格をまとめて入れ直したい 価格のダッシュボードの画面で入れる/CSV で書き出して直し、取り込む CSV を取り込むと、出す前に変更の下見が表示されます
自国の通貨が Steam に無い国の人にも売りたい 米ドルの価格(ヨーロッパの国ではユーロ)/4つの地域のまとまりごとの米ドルの価格(地域別価格) まとまりは USD_CIS・USD_LATAM・USD_MENA・USD_SASIA の4つです
ゲームの中で品物を売りたい DLC/ゲーム内の購入(マイクロトランザクション) DLC の価格は Steamworks に入れ、変えるときは確認を通ります。ゲーム内の購入の価格は Steamworks に入れません
複数の作品をまとめて売りたい バンドル(Complete The Set/Must Purchase Together) 中の品の価格から決まった率を引く形で、率は95%までです
発売のあとに価格を変えたい 価格の変更を申し込む 発売から30日たってから変えます。値上げのあと30日は割引を出せません(詳しくは 割引の決まり)
無料と有料を切り替えたい サポートの問い合わせの画面から Valve に連絡する 利用者に少なくとも1週間前に知らせます
早期アクセスで売りたい 早期アクセスの価格を基準の価格として入れる ほかのサービスやサイトより高くしません。期限の無い割引は出せません(詳しくは 早期アクセス)
広告の収入で、または途中から支払いを求める形で売りたい Steam では扱っていない 買い切り・無料のゲームとゲーム内の購入・DLC・無料の体験版の形は扱っています
Steam に新しい通貨が加わった 表示された額を承認する/額を直して出す 承認するまで、その通貨の地域では売れなくなります

選択肢ごとの中身

日本から見ると、ここに挙げたドル建ての金額とは別の通貨で表示されることがあります。額は、表示された地域で決まります。

無料でプレイできるゲームとして作る

無料でプレイできるゲームは、利用者が無料でダウンロードできるゲームです。アプリを Steamworks で作るときに、Options の欄で無料の製品であることを示す項目を選びます。価格を入れる必要はありません。

こうして作ると、ストアのパッケージの欄に、価格が無料のパッケージとして並びます。このパッケージは利用者の目には出ませんが、そのゲームを無料と見分けるために使われます。

無料のゲームでも有料のゲームでも、ゲームの中身を売る方法は DLC とゲーム内の購入の2つで、どちらも支払いに Steam ウォレットを使います。

パッケージに、通貨ごとの価格を入れる

パッケージは、1つ以上のアプリをまとめた、売り物の単位です。新しいアプリを作ると、Steam のストアで売れてキーも作れる「Store + CD-Key Package」が1つ自動でできます。ストアで売るだけの「Store Package」と、キーを作るだけの「CD Key Package」もあります。1本のアプリを何本分もまとめて渡すパッケージ(4本セットのようなもの)は作れません。

アプリを作ったときに標準のパッケージができていないことがあります。そのときは、「All Associated Packages, DLC, Demos And Tools」の画面の上にある「Create Standard Packages」のボタンで作れます。

価格は37の通貨と4つの地域のまとまりで入れ、Valve が確認します。権限・確認にかかる日数・価格の下限は、Steam の返金と、価格を決める通貨にまとまっています。

価格と税の表示は、その国の慣習と規則にそろえます。税を価格に含めて見せる国も、価格の外に足して見せる国もあります。

通貨ごとの額の入れ方

Propose Pricing の画面には、選んだ米ドルの価格をもとにした、通貨ごとの額が表示されます。その額を使うか直すかは、開発者が決めます。Steamworks には、為替相場・購買力・複数の要素の3つの換算のしかたもあり、使わずに全部の通貨を自分で入れることもできます(3つの換算の中身は 返金と地域別価格)。

額は、その通貨の100分の1の単位(セント・ペンスなど)で入れます。通貨によって、刻みの決まりがあります。

通貨 入れる額の刻み
日本円(JPY) 100銭、つまり1円刻み
チリ・ペソ(CLP)・コロンビア・ペソ(COP)・インドネシア・ルピア(IDR)・インド・ルピー(INR)・カザフスタン・テンゲ(KZT)・ニュー台湾ドル(TWD)・ウクライナ・フリヴニャ(UAH)・ウルグアイ・ペソ(UYU) 100分の1の単位で100、つまり1単位刻み
コスタリカ・コロン(CRC) 500センティモ、つまり5コロン刻み
韓国ウォン(KRW) 1,000チョン、つまり10ウォン刻み
ベトナム・ドン(VND) 50,000スー、つまり500ドン刻み

表に無い通貨は、1単位に満たない額(1.50ドルのような額)も入れられます。

CSV でまとめて入れる

価格は、Steamworks の画面のほかに、CSV ファイルでも管理できます。価格のダッシュボードの「Import/Export CSV...」から、編集の権限を持つ全部のパッケージか、絞り込んだパッケージだけを書き出せます。

書き出したファイルは、列の順を入れ替えても取り込めます。行や列を消すこともできますが、通貨の名前が並ぶ1行目と、パッケージの番号の「ID」の列は消しません。小数点のある通貨は、小数点つきで書き出されます。

取り込むと、出す前に変更の下見がダッシュボードに表示され、小数点の抜けや、低すぎる額・高すぎる額が目立つ形で示されます。

自国の通貨が Steam に無い国の人に売る

Steam の通貨が無い国では、米ドルで表示され、米ドルで請求されます。ヨーロッパの中にある国では、ユーロが使われます。

一部の地域には、ふつうの米ドルの価格とは別の米ドルの価格を入れられます。まとまりは4つです。

まとまり 入る国と地域
USD_CIS アルメニア・アゼルバイジャン・ベラルーシ・ジョージア・キルギス・モルドバ・タジキスタン・トルクメニスタン・ウズベキスタン
USD_LATAM ベリーズ・エルサルバドル・グアテマラ・ホンジュラス・ニカラグア・パナマ・アルゼンチン・ボリビア・エクアドル・ガイアナ・パラグアイ・スリナム・ベネズエラ
USD_MENA バーレーン・エジプト・イラク・ヨルダン・レバノン・オマーン・パレスチナ・トルコ・イエメン・アルジェリア・リビア・モロッコ・チュニジア・スーダン
USD_SASIA バングラデシュ・ブータン・ネパール・パキスタン・スリランカ

地域によって価格が違うため、価格の低い地域(東南アジアなど)から価格の高い地域(北アメリカなど)へのギフトは制限されます。

DLC とゲーム内の購入

DLC は、無料でも有料でも出せます。DLC ごとに、ストアのページを作り、確認と発売の手順を通ります。価格を変えるときも、Valve の確認を通ります。

ゲーム内の購入(マイクロトランザクション)の価格は、Steamworks に入れません。取引を始めるときに、自分のサーバーの側で1回ごとに価格を決めて渡します。利用者がふだん使う通貨は Steam から取り出せます。割引という仕組みは無く、価格そのものを変えます。入れる額には、上の表と同じ通貨ごとの刻みがあります。

バンドル

バンドルは、複数のパッケージをまとめ、割り引いて売る仕組みです。作るときに、名前・割引の率・入れるパッケージ・種類を決めます。バンドルに入れる全部のゲームについて、価格と割引を管理する権限が要ります。

バンドルの価格は、中の品のそのときの価格から、決めた率を引いたものです。中の品が割引になると、バンドルの価格もそれに合わせて変わります。バンドルそのものに期間を区切った割引は出せません。率は95%まで入れられます。

Complete The Set のバンドルでは、利用者がすでに持っている品を除いた分に割引がかかるので、利用者ごとに払う額が変わります。割引をすべて引いたあとの各パッケージの価格が、通貨ごとの取引の下限(0.49米ドルをそれぞれの通貨に合わせた額)を下回る国では、そのバンドルは買えなくなります。DLC だけのパッケージには、この下限はかかりません。Must Purchase Together のバンドルは、合計が0.58米ドル以上である必要があります。

発売のあとに価格を変える

価格の変更は、発売から30日たってからにします。発売のときの大きな入力の誤りは、Valve に連絡すれば早く直せます。値上げと割引の関係は 割引の決まりに、変更の公開のしかたは 返金と地域別価格にまとまっています。

無料と有料を切り替える

有料から無料へも、無料から有料へも変えられます。どちらも、サポートの問い合わせの画面から Valve に連絡します。利用者には、少なくとも1週間前に知らせます。無料から有料に変える場合は、ニュースのイベントで知らせ、ゲーム内の購入があればそれを止める前に知らせます。無料の権利をすでに持っている利用者は、有料に変わったあとも、そのゲームを持ち続けて遊べます。

早期アクセスの価格

早期アクセスのゲームの価格は、ほかのサービスやサイトで出している価格より高くしません。早期アクセスのあいだに期限の無い割引は出せず、安く売るときは基準の価格そのものを低く入れます。正式版に移るときの値上げと記念の割引の組み合わせは、Steam の早期アクセスにまとまっています。

Steam で扱っていない売り方

広告の料金を受け取る形や、ほかのゲーム・製品を紹介して紹介料を受け取る形は、Steam では扱っていません。遊んでいる途中で先に進めなくして支払いを求める形も扱っていません。無料の体験版を出し、本編とファイルを共有して続きから遊べる形にすることはできます。

Steam に新しい通貨が加わったとき

Steam に新しい通貨が加わると、ストアで売っている全部の品について、その通貨の価格を開発者が承認する必要があります。Steamworks の一括の価格の画面に、為替相場・消費者物価指数・その地域の市場の状況をもとにした額が表示されるので、その額を承認するか、直して出します。承認するまでは、その通貨の地域では売れなくなります。

ゲーム内の購入では、新しい通貨の価格を自分の価格の表に足す形と、今までの通貨のまま売る形の2つがあります。今までの通貨のまま売ると、Steam がそのときの市場の相場で利用者の通貨に換算して見せます。月ごとの支払いでは、その取引は元の通貨の取引として数えられます。

情報源

Steam 完全ガイドを順番に読む33本のうち30本目

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