Krita とは|イラストとコマ送りのアニメーションを描ける無料のソフト
Krita は、デジタルで絵を描くための無料のソフトです。100以上のブラシ、9種類以上のブラシエンジン、レイヤー、選択と変形、コマ送りのアニメーション、PSD の読み書きを持ちます。GNU GPL のもとで公開されており、体験版の期間も定額の契約もありません。
- 分類
- 2Dグラフィック
- 日本語対応
- 日本語対応
- 費用
- 無料・オープンソース
- 公式サイト
- https://krita.org/en/確認日 2026-09-17
このページの目次
Krita の概要
Krita(クリタ)は、デジタルで絵を描くための無料のソフトです。作っているのは、誰もが手の届く画材を求める絵描き自身です。
公式のマニュアル(5.3 版)によれば、Krita は下書きと彩色のためのソフトで、何も無いところから作品を作り上げるまでを1本でまかなうことを狙いにしています。とくに想定している分野として、イラスト・コンセプトアート・マットペイント・テクスチャ・漫画・アニメーションを挙げています。
同じマニュアルは、Krita が Photoshop の置き換えを狙ったものではないとも書いています。写真をつなぎ合わせるような画像の加工では、ほかのソフトのほうが機能が多いことがあります。
最新の公開は 5.3.4 と 6.0.4 で、2026-09-15 に出ました。画面の言語は日本語を含む多くの言語に対応します。
Krita の特徴
公式サイトが挙げている機能は次のとおりです。
| 区分 | 公式の説明 |
|---|---|
| ブラシ | 100以上のブラシが最初から入っています |
| ブラシエンジン | 9種類以上あります。色をにじませるもの、形を置くもの、粒をまくもの、フィルターをかけるものなど、目的ごとに分かれています |
| 手ぶれの補正 | 3種類の方法があります。線を引く速さと重さを設定できる専用のツールもあります |
| ベクターと文字 | 漫画のコマを作るためのベクターのツールがあります。吹き出しの型を選んで置き、点を動かして自分の形にできます。文字も置けます。ベクターの形式には SVG を使います |
| レイヤー | 通常のレイヤーのほか、ベクター・フィルター・グループ・ファイルのレイヤーがあります |
| 選択と変形 | 選び足す・選び外す・縁をぼかす・反転ができます。選択そのものを塗って作ることもできます |
| 描画の補助 | 消失点や直線を引くための補助があります。楕円から魚眼の遠近まで、種類が分かれています |
| つなぎ目のない模様 | 上下左右に自分自身を並べて映しながら描けます。描いた内容はその場で全部に反映されます |
| 色の管理 | ICC には LCMS、EXR には OpenColor IO を使います。用途ごとの ICC プロファイルが最初から入っています |
| HDR | HDR と実景を基準にした画像を、開く・保存する・編集する・作ることができます |
| PSD | PSD を開いて保存できます |
| Python | 独自の API と PyQt で、部品を作ったり機能を足したりできます。参考になるプラグインが最初から入っています |
| 画面の組み替え | 30以上のドッキングできる部品があり、並びを自分で決めて作業場として保存できます。明るい配色と暗い配色を選べます |
Krita のアニメーション
作業場をアニメーション用に切り替えると、コマ送りの動きを作れます。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| コマ数 | タイムラインに数千コマを置けます |
| 音 | 音を読み込んで合わせられます |
| 再生 | 再生・一時停止・目盛りをつまんでの移動ができます |
| オニオンスキン | 前後のコマを薄く重ねて出し、あいだのコマを描く助けにします |
| 補間 | 不透明度と位置の変化を、あいだのコマに自動で割り振れます |
| 時間の設定 | 始まり・終わり・毎秒のコマ数を変えられます |
| 書き出し | 動画としても、連番の画像としても書き出せます |
| コマの並べ替え | コマを引いて落とし、間合いを組み替えられます |
Krita の動作環境
公式のダウンロードのページが挙げている必要な環境は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| OS | Windows 8.1 以降/macOS 10.15/Linux |
| メモリ | 最低 4GB。16GB を推奨 |
| GPU | OpenGL 3.0 以降/Direct3D 11 |
| ペンタブレット | OS が対応しているものであれば使えます |
| Android | Google Play ストアと個別の APK で配っています。iPad と iPhone には対応しません |
配布の形は、Windows のインストーラーと持ち運べる版、macOS のインストーラー、Linux の 64bit AppImage・Flatpak・snap です。Windows の新しい版は 32bit に対応しません。OpenGL か Direct3D を有効にすると、画面の回転と拡大縮小が速くなります。Windows 版は OpenGL の代わりに Direct3D 11 を使えます。
Krita の素材の入れ替え
ほかの絵描きが作ったブラシやテクスチャの組を読み込んで、ツールを増やせます。自分で作ったブラシは、組にまとめて配れます。公式サイトには、それらを置く場所(Resources)が用意されています。
Krita の費用とライセンス
Krita は無料です。体験版の期間も、定額の契約もありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体の費用 | 無料 |
| ライセンス | GNU GPL |
| 権利の持ち主 | 作っている人たち(公共のプロジェクトとして運営されています) |
| ソースコード | 公開されています |
| 最新の公開 | 5.3.4/6.0.4(2026-09-15) |
| 有料の版 | Microsoft Store・Steam・Epic Games Store・Mac App Store でも配られています。こちらは有料で、更新が自動で入ります。手数料を引いた分は Krita の開発に充てられます |
公式のダウンロードのページは、GNU GPL v3 のもとで、学ぶこと・改変すること・配布することが自由だと定めています。ソースコードは tarball と KDE Invent の Git で公開されています。
- Krita を手に入れるhttps://krita.org/en/
情報源
- Krita — 公式サイト(何をするソフトか・費用・最新の公開)https://krita.org/en/確認日 2026-09-17
- Krita — Features(機能の一覧・アニメーション・色の管理・PSD)https://krita.org/en/features/確認日 2026-09-17
- Krita 5.3 Manual — Welcome(公式のマニュアル。想定している分野と位置づけ)https://docs.krita.org/en/確認日 2026-09-17
- Krita — Download(動作環境・配布の形・有料の版・ライセンス)https://krita.org/en/download/確認日 2026-09-17