Tilengine とは|走査線ごとに描く無料の2Dの描画エンジン
Tilengine は、タイルマップ・スプライト・パレットで昔ながらの2Dゲームを作るための描画エンジンです。MPL-2.0 ライセンスで公開されていて、商用のプロジェクトでも無料で使えます。走査線ごとに描く仕組みで、ラスター効果を中心の機能にしています。
- 分類
- ゲームエンジン・フレームワーク
- 日本語対応
- 日本語非対応
- 費用
- 無料
- 公式サイト
- https://www.tilengine.org/
Tilengine の概要
Tilengine は、無料で、ソースが公開された、環境をまたぐ2Dの描画エンジンです。タイルマップ・スプライト・パレットを使って、昔ながらのゲームを作るためのものです。
タイルマップとは
小さな四角い絵(タイル)を並べて、ゲームの背景や地形を組み立てる作り方のことです。
描画の仕組みは走査線(スキャンライン)ごとに行われます。この作りによってラスター効果が中心の機能になっていて、実際の2Dの描画チップで使われていたものと同じ手法です。
Tilengine の特徴
Tilengine が扱う次元
Tilengine は2Dの描画エンジンです。タイルマップ・スプライト・パレットで昔ながらのゲームを作るためのものです。
走査線の間で描画の設定を変えるラスター効果が、中心の機能になっています。この技法は、実際の2Dの描画チップを使った多くのゲームで使われていました。
Tilengine の使用言語
土台は C99 で書かれた C の API です。ほかの言語から使うための接続部(バインディング)には、次のものがあります。
| 言語 | 接続部の名前 |
|---|---|
| C/C++ | 本体がそのまま使えます(接続部は不要) |
| Python | PyTilengine |
| C# | CsTilengine/CsTilenginePure |
| Pascal | PascalTileEngine |
| FreeBasic | FBTilengine |
| Java | JTilengine |
| Rust | tilengine-sys |
| LuaJIT | tilengine_libretro(libretro のコア) |
| Ring | RingTilengine |
| Nim | nim-tilengine |
| V | V-Tilengine |
| Go | gotilengine |
| Zig | zigtilengine |
| D | dtilengine |
| Odin | odintilengine/odin-tilengine |
Tilengine の対応プラットフォーム
ビルド済みの配布がある環境は次のとおりです。
| 環境 | 版 |
|---|---|
| Windows | 32ビット/64ビット |
| Linux(パソコン) | 32ビット/64ビット |
| MacOS | — |
| Raspberry Pi | — |
C99 で書かれていて、どの OS または第三者の非公開の部品にも依存しません。試すための窓の表示は SDL を使ったものが内蔵されています。ほかのゲームエンジンの中に、利用者が用意した描画面へ描く従属の描画部として組み込むこともできます。
Tilengine が標準で使える機能
絵の機能は次のとおりです。
| 機能 | 何ができるか |
|---|---|
| ラスター効果 | 走査線ごとに描画の設定を変えられます |
| 変形 | スプライトの拡大縮小、任意の層の回転と拡大縮小ができます |
| 透過 | 層とスプライトに、混色、光または影の効果のための、複数の混ぜ方が使えます |
| アニメーション | スプライト・タイルセット・複雑な色の循環を、内蔵のシーケンサーで動かせます |
| 視覚の効果 | レトロ風の効果が多く内蔵されています。SNES 風の粗い画素にするモザイク、列ごとのタイルのずらし、CRT の再現などがあります |
| 当たり判定 | スプライト同士、スプライトとタイルマップの背景の間で、画素の単位の判定ができます |
速度については、Tilengine はネイティブのコードで、すべての見本が Raspberry Pi 3 の上で CRT の再現を有効にしたまま毎秒60フレームで動きます。
Tilengine が読み込める形式
地図は Tiled の TMX の形式を読み込みます。基本の例では、TLN_LoadTilemap で TMX のファイルを読み込み、TLN_SetLayerTilemap で層に結びつけています。
Tilengine の素材と拡張
Tilengine はプログラミング用のライブラリだけで、編集画面は付属しません。読み込むファイルは、標準的なオープンソースのツールで作れます。素材を編集したり新しく作ったりするために使うツールは、ソースコードが VSCode・Notepad++ など、絵とタイルとスプライトが Aseprite・Piskel・Grafx2 など、地図が Tiled Map Editor です。見本には、そのまま使える素材がいくつか同梱されています。
素材をすべて含むパッケージを作るには、追加のツール ResourcePacker を使う必要があります。これは Windows のコマンドラインのツールで、ディレクトリの構成を保ったままパッケージを作ります。Tilengine には、こうしたパッケージから素材を読み込む仕組みが内蔵されていて、個別のファイルのときと同じように扱えます。
Tilengine の費用とライセンス
無料です。Tilengine は MPL-2.0 ライセンスで公開されていて、商用のものも含めてどんなプロジェクトでも無料です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 無料です |
| ライセンス | MPL-2.0 ライセンスです |
| 商用の利用 | できます |
| 書かれている言語 | 移植しやすい C99 です |
| 依存 | どの OS または第三者の非公開の部品にも依存しません |
| 使える言語 | C のほか C#・Python・Pascal などです |
ビルド済みのパッケージは、公式サイト tilengine.org からたどれる itch.io の配布先で入手できます。
公式サイトには機能の一覧、例、動かせる見本、フォーラム、これまでの経緯、資料(Documentation)の区画が置かれています。
- Tilengine を手に入れるhttps://www.tilengine.org/
情報源
- Tilengine - The 2D retro graphics engine — 公式サイト(名乗り・描画の仕組み・特長・絵の機能・ライセンス・入手の場所・基本の例)https://www.tilengine.org/確認日 2026-10-19
- Tilengine: Introduction — 公式ドキュメント(中心の機能・ビルド済みの配布がある環境・SDL の窓・従属の描画部)https://www.tilengine.org/doc/確認日 2026-10-19
- megamarc/Tilengine — 公式のリポジトリ(編集画面を持たないこと・素材を作るツール・ResourcePacker・言語ごとの接続部)https://github.com/megamarc/Tilengine確認日 2026-10-19