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Godot とは?|2Dと3Dのゲームを開発できる無料のゲームエンジン

公開 2026-09-06更新 2026-09-06Godot Engine

Godot は、2Dと3Dのゲームを開発できる無料のゲームエンジンです。商用利用でもライセンス料やロイヤリティは一切かかりません。

Godot のページの中身
  1. Godot とは何か
  2. Godot でなにが作れますか
  3. Godot で作られた代表的なゲーム
  4. Godot の費用とライセンス
  5. Godot を手に入れる場所
  6. このページの情報源

Godot とは何か

Godot(ゴドー)は、2Dと3Dのゲームを開発できる無料のゲームエンジンです。個人の趣味で作る場合も、会社が売る商品として作る場合も、支払う金額は変わりません。

無料である理由は、配布の条件にあります。Godot は MIT ライセンス(著作権の表示さえ残せば、改変も再配布も商用利用も認められる条件)で公開されています。そのため、ライセンス料もロイヤリティ(売上の一部をエンジンの提供元に支払うお金)も発生しません。

公式リポジトリに付いたスターは 116,665 でした。エンジンの中身に手を入れた人が、その改良をそのまま本体へ持ち込める形で開発が続いています。

ゲームエンジンは、絵の描画・音の再生・当たり判定・画面の切り替えといった、どのゲームにも必要になる仕組みをまとめた土台です。Godot はこれを1つのアプリケーションにまとめているので、追加の購入や別のツールの導入なしに、企画から書き出しまでを1本で進められます。

  • Godot に入っているもの — 追加の購入なしに、企画から書き出しまで進められます
    • 2Dの描画 — 専用の座標系を持ち、拡大しても輪郭がにじみません
    • 3Dの描画 — 2Dとは別系統の機能として用意されています
    • 音・入力・当たり判定 — どのゲームにも要る仕組みが最初から入っています
    • 画面と UI の部品 — 会話・メニュー・盤面を組み立てられます
    • 書き出し — 遊べる1本のファイルにまとめられます

Godot でなにが作れますか

Godot は2Dと3Dの両方を扱えますが、実際に公開された作品を見ると、作りやすいジャンルの傾向がはっきり出ています。公式ショーケースに載っている作品をジャンルごとに束ねると、次の5つになります。

  • 見下ろし視点のアクション・サバイバル — 大量の敵をさばく短時間の周回ものです(例:Brotato、Halls of Torment、Windowkill)。
  • デッキ構築型のローグライク・ローグライト — カードや絵柄を組み替えて毎回戦略を作り直す遊びです(例:Slay the Spire 2、Luck be a Landlord)。
  • 物語を読ませるアドベンチャー — 会話と演出で進める、独自の画面を組み立てる作品です(例:Until Then、Koira)。
  • 観察と推理のパズル — 場面を見て、証拠や語句を並べて答えを組み立てる作品です(例:The Case of the Golden Idol)。
  • 一人称視点のホラー・シューター — 狭い3D空間を歩かせ、質感や画面効果を作り込む作品です(例:Buckshot Roulette、Endoparasitic、Cruelty Squad)。

どのジャンルでも、盤面や会話の画面は Godot の UI の部品だけで組み立てられます。

2Dは専用の座標系で描かれるため、ドット絵や手描きの線を拡大しても輪郭がにじみません。3Dは別系統の機能として用意されているので、2Dだけの作品が3Dの重さを引きずることもありません。

Godot で作ったゲームを公開できるプラットフォーム

公式のよくある質問には、書き出せる先として Windows、macOS、Linux と BSD、Android、iOS、Web の6つが挙げられています。このうちパソコン向けと Web 向けは、エクスポートテンプレート(書き出し先ごとに用意された、編集の機能を外した実行ファイル)を入れるだけで最後まで進みます。

Android 向けには OpenJDK 17 と Android SDK を先に入れておく必要があり、iOS 向けには Xcode の入った macOS の機材が要ります。 Web 向けは、遊ぶ人のブラウザが WebAssembly と WebGL 2.0 に対応していることが条件になります。

Web で遊べるようにするための WebAssembly と WebGL

WebAssembly は、ブラウザの中でプログラムを高速に動かすための仕組みです。WebGL は、ブラウザで3Dを描くための仕組みです。どちらも、いまのパソコン向けブラウザとスマートフォンのブラウザには標準で入っています。

Godot から書き出せる先と、そのとき別に必要になるもの

書き出す先別に必要になるもの気をつけること
Windowsエクスポートテンプレートだけ署名にはツールと証明書が要ります
macOSApple の証明書公証がないと Gatekeeper に止められます
Linux と BSDエクスポートテンプレートだけ拡張子は自由です
AndroidOpenJDK 17 と Android SDK版の指定が細かいです
iOSmacOS と XcodeApp Store Team ID が要ります
WebエクスポートテンプレートだけC# で書いた作品は出せません
表1

Godot だけではコンシューマー機に出せません

コンシューマー機(Nintendo Switch や PlayStation などのゲーム専用機)は閉じた環境で、公開には特別な許可と SDK と開発機材が必要になります。 Godot はソースコードが公開されているソフトウェアなのでこの条件と衝突し、公式の書き出し用の部品は配布されていません。 出すには、プラットフォームホルダー(そのゲーム機を販売している会社)に開発者として登録し、承認を受けたうえで、第三者が用意した仕組みを使うか自分で用意します。

Godot で作られた代表的なゲーム

公式ショーケースに掲載されている作品を、そのまま並べています。はじめの5作品は Steam の公式ウィジェットで、残りは作品名と配信先の一覧で並べます。

作品配信作った規模
Slay the Spire 2Mega Crit Steam 会社
Cassette BeastsBytten Studio Steam・Switch・Xbox 会社
Buckshot RouletteMike Klubnika Steam・Switch・PlayStation・Xbox 個人
  • Slay the Spire 2 Mega Crit

    カードを集めて組み替えながら塔を登る、デッキ構築型のローグライクです。最大4人の協力プレイもあります。

    配信Steam

  • Cassette Beasts Bytten Studio

    カセットテープに怪物を録音して、その姿に変身して戦うオープンワールドの RPG です。2つの姿を合体させられます。

    配信SteamSwitch(機種の印のみ)Xbox(機種の印のみ)

  • Buckshot Roulette Mike Klubnika

    散弾銃でロシアンルーレットをする対戦ものです。1回はおよそ15〜20分で終わります。

    配信SteamSwitch(機種の印のみ)PlayStation(機種の印のみ)Xbox(機種の印のみ)

Godotで作られた、のこりの15本

  • Dome KeeperBippinbits配信:Steam
  • BrotatoBlobfish配信:Steam・PlayStation
  • Halls of TormentChasing Carrots配信:Steam
  • Until ThenPolychroma Games配信:Steam・PlayStation
  • The Case of the Golden IdolColor Gray Games配信:Steam・Switch・PlayStation・Xbox
  • Cruelty SquadConsumer Softproducts配信:Steam
  • Windowkilltorcado配信:Steam
  • Luck be a LandlordTrampolineTales配信:Steam・App Store・Google Play
  • EndoparasiticMiziziziz配信:Steam・itch.io
  • ResolutiionMonolith of Minds配信:Steam・Switch・GOG
  • KoiraStudio Tolima配信:Steam・PlayStation
  • Tiny GardenAo Norte配信:Steam・Switch
  • Usagi Shimapank0配信:App Store・Google Play
  • Ex-ZodiacBen Hickling配信:Steam・Switch・itch.io
  • DOGWALKBlender Studio配信:Steam・itch.io

出どころ:Godot Engine — Showcase|確認日 2026-09-06

Godot の費用とライセンス

Godot 本体の費用は0円です。個人でも、非営利でも、商用でも条件は同じで、期間による制限も売上による制限もありません。

作った作品の権利は、作った人のものです。公式のライセンスのページには、Godot のライセンスと著作権は、あなたが作った中身には及ばないと書かれています。

0円なのは Godot 本体とその公式ドキュメントで、まわりの費用は別にかかります。ストアの手数料は、レベニューシェア(売上のうちストアが取る割合)として売上から差し引かれます。絵や音の素材を買う代金と、コンシューマー機に対応するための費用も、Godot の外側で発生します。

項目 費用 条件
Godot 本体 0円 MIT ライセンス
売上に対するロイヤリティ 0円 支払いの義務そのものがありません
Godot の公式ドキュメント 0円 CC BY 3.0
ストアの手数料(レベニューシェア) かかります 各ストアの規定
絵・音・3Dの素材 買えばかかります 各素材の販売元
コンシューマー機への対応 かかります 各プラットフォームホルダーとの契約

Godot 自体にかからない費用と、外の会社に払う費用

場面Godot 側外の会社
手に入れる0円
作る0円絵と音の素材は買えばかかります
書き出す0円署名の証明書は別に要ります
売るロイヤリティなしストアの手数料がかかります
表2

Godot で守るのは、ライセンスの文を1か所に載せることだけです

書き出したファイルには Godot 本体のコピーが入るので、ライセンスの文を作品のどこかに載せます。置き場所はスタッフロール・設定画面・同梱の文書のどれでもよく、遊ぶ人がたどり着ける形になっていれば足ります。公式のライセンスのページは、説明書やスタッフロールから godotengine.org/license へリンクを張る形でも条件を満たすとしています。

Godot 本体と Godot の公式ドキュメントはライセンスが別です

公式のよくある質問には、ドキュメントの中身は CC BY 3.0(作った人の名前を示せば自由に使える条件)という別の決まりで公開されていると書かれています。本体は MIT ライセンス、ドキュメントは CC BY 3.0 なので、文章や図を引くときはこちらの条件を見ます。

Godot を手に入れる場所

Godot は公式サイトから無料でダウンロードでき、入れられる台数にも制限はありません。

配布されている版は2種類あります。標準の版と、C# を使うための .NET 版です。C# で書く予定があるかどうかで、最初に落とすファイルが変わります。

ストアで配布している Godot には C# が入っていません

公式のダウンロードのページには、ストアで配布している版には .NET と C# のサポートが含まれないと書かれています。 C# を使うなら、公式サイトの .NET 版を選びます。

このページの情報源

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