Defold とは|2Dと3Dのゲームを開発できる無料のエンジン
Defold は、2Dと3Dのゲームを開発できる無料のエンジンです。商用利用でもライセンス料やロイヤリティは一切かかりません。
- 分類
- ゲームエンジン・フレームワーク
- 日本語対応
- 日本語非対応
- 費用
- 無料(財団運営)
- 公式サイト
- https://defold.com/確認日 2026-09-05
Defold の概要
Defold(デフォルド)は、2Dと3Dのゲームを開発できる無料のエンジンです。費用もライセンス料もロイヤリティ(売上の一部をエンジンの提供元に支払うお金)も一切かかりません。
開発は Defold Foundation(財団)が運営し、ソースコードも公開されています。Defold は軽量で、余分な設定なしにダウンロードしてすぐ作り始められます。
ゲームのロジックは Lua(軽量なプログラミング言語)で書き、ネイティブ拡張(C++などで書いた機能を追加する仕組み)で機能を足せます。
Defold は、2Dと3Dのゲームを作るための、無料で軽量な、そのまま使える解決策です。ゲームエンジン・エディタ・ビルドの仕組みが1つにまとまっており、設計から出荷までに必要なものをそろえています。
学ぶための資料は Learning Hub にまとまっていて、マニュアルとチュートリアル、API の文書をここから読めます。
Defold の特徴
Defold は2Dと3Dの両方を扱えます。Defold で作られた作品には、次のジャンルのものがあります。
- 家族の暮らしを進める生活シミュレーション — 家族の新しい家を一から作り、家族の暮らしの出来事を進める遊びです(例:Family Island)。
- 物理演算を活かしたレーシング — 坂道や地形を物理で表現する遊びです(例:Hill Climb Racing Lite)。
- 手がかりを探す推理・謎解き — 1枚の大きな地図から手がかりを探す遊びです(例:MicroMacro: Downtown Detective)。
- 対戦型の2Dプラットフォーマー — 近道を探して競い合う遊びです(例:Sprint City)。
Defold の2Dと3D
Defold はもともと3Dのゲームエンジンとして一から作られていて、視覚の部品はすべて実際には3Dです。そのうえで2Dの制作に使う部品もそろっていて、2Dと3Dを混ぜて使えます。部品を組み合わせる作りになっています。
| 区分 | 部品 |
|---|---|
| 3D | モデルとアニメーション/実行時の形のためのメッシュ/glTF への対応/独自の描画の流れ/独自の材質/GLSL のシェーダー |
| 2D | パラパラ漫画のアニメーションを持つスプライト/アトラス/タイルマップ/タイルソース/パーティクル効果/文字のラベル/GUI/Spine と Rive の拡張 |
Defold の使用言語
ゲームの処理はすべて Lua で書きます。書くまわりの機能には、組み込みのコード編集画面、組み込みのデバッガ、構文の色分け、入力の補完と検査、関数とデータを横に並べる一覧、ゲームオブジェクト同士の組み込みのメッセージの仕組み、低い層まで触れる描画の流れの記述、Lua で書くエディタ自体の作業の流れの変更、Teal による型付きの Lua(任意)などがあります。
エンジンの拡張は別の言語でも書けます。Defold の SDK を使うと、C・C++・Objective-C・Java・JavaScript でエンジンの拡張を書けます。
Defold の対応プラットフォーム
Defold は、Windows・macOS・Linux・iOS・Android・HTML5へ書き出せます。加えて、Steam・PlayStation® 5・PlayStation® 4・Nintendo Switch・Poki・Facebookにも対応しています。Xboxへの対応は近日対応予定です。
Defold から書き出せる先
| 種類 | 書き出す先 |
|---|---|
| パソコン | Windows・macOS・Linux |
| スマートフォン | iOS・Android |
| Web・配信先 | HTML5・Poki・Facebook |
| コンシューマー機(Nintendo Switch や PlayStation などのゲーム専用機) | PlayStation® 5・PlayStation® 4・Nintendo Switch |
同じコードと中身から、対象のすべてへ1回の操作で書き出せます。Steam と Facebook Instant Games は拡張を通して対応します。描画の土台は WebGL・WebGPU・OpenGL・Vulkan・Metal です。
WebGL と WebGPU とは
どちらも、ブラウザの中で GPU(画像の計算を専門に行う部品)を使って画を描くための仕組みです。WebGPU は WebGL のあとに定められた新しいほうです。
ビルドには、使っている素材だけが入ります。
エディタとツールが動くのは Mac OS X・Windows・Linux です。Defold はほかのプログラムに依存せず、スマートフォン向けの書き出しに Xcode も Android Studio も要りません。
Defold が標準で使える機能
| 区分 | 中身 |
|---|---|
| 編集画面 | 3Dの場面の編集画面/タイルマップの編集画面/パーティクル効果の編集画面/GUI の編集画面/スクリプトとモジュールとシェーダーのコード編集画面/モデルとスプライトの下見/アトラスとタイルソースの編集画面 |
| GUI | 箱・文字・扇のノード/層/GUI のスクリプト/9分割のテクスチャ/切り抜きとステンシルのマスク/使い回せるテンプレート/ビットマップと距離場のフォント/パーティクルと Spine のアニメーション/向きの変化に追随する自動のレイアウト |
| パーティクル | 2Dと3Dのパーティクル効果/40を超える設定の項目/一生にわたる値を描く曲線の編集画面/ビルボード/複数の発生元と変化を与えるもの/実行中の値の変更 |
| アニメーション | スプライト・パーティクル・GUI のパラパラ漫画/モデルの3Dのアニメーション/実行中のアニメーションの位置の操作/実行中のテクスチャの入れ替え/スプライトと GUI のすべての性質のアニメーション/独自のスクリプトの値のアニメーション/あらかじめ用意された、または独自の変化の曲線 |
| 骨のアニメーション | Spine の拡張(骨とモデルのアニメーション、混ぜ合わせ、キーフレーム、逆運動学)/Rive の拡張(状態機械、対話的な入力、イベント、文字、実行中の操作) |
| 物理 | 2Dと3Dの物理(Box2D と Bullet)/静的・動的・運動学的(スクリプトで動かす)物体/関節とモーター/トリガー/タイルマップの自動の当たり判定/形にもとづく判定と光線による判定 |
| 計測とデバッグ | 画面に出る視覚的なプロファイラ/ブラウザから見る遠隔のプロファイラ(フレームの標本つき)/ゲームの映像の録画/クラッシュのログの API/統合のデバッガ(段階実行と変数の確認)/条件つきのブレークポイントとその管理の画面 |
Defold の作り直しの速さ
ビルドはふつう数秒で終わります。すでに動いているゲーム(パソコン・スマートフォン・コンシューマー機のいずれでも)に、新しい中身と処理を押し込むこともできます。
作り直しの速さにかかわる仕組みには、素材と処理のホットリロード、機材に対する無線でのホットリロードと計測とデバッグ、準備と確認のための独自の Lua のフックを伴うホットリロード、HTML5 を含むすべての書き出し先が数秒で終わること、素材の非同期または同期の読み込み、素材の自動の整理があります。
データはすべてテキストのファイルに入り、版の管理の仕組みで扱いやすい形です。
Defold の拡張と外部のサービス
Defold Foundation が公式に対応し、維持している第三者の分析・アプリ内の経済・ゲームのサービスとの接続は、Google と Apple のプッシュ通知の API、Google・Apple・Amazon・Facebook のアプリ内課金の API、Facebook の SDK、Google Play Game Services、Google Play Asset Delivery、Firebase Analytics、AdMob と IronSource ほかの広告と広告の仲介、Web Sockets、Nakama・PlayFab・Colyseus・Photon ほかのゲームのサーバーです。
これ以外の拡張は Asset Portal にあります。App Manifest という1つのファイルで使わない機能を外してエンジンを小さくすることも、Native Extensions で機能を足すこともできます。拡張の組み立ては、設定の要らないクラウドのビルドで行えるほか、自前のビルドの流れを用意することもできます。
Native Extensions のよくある使いどころには、速さの要る計算、スマートフォンのカメラのような機材へのアクセス、広告や分析やサービスのための外部の SDK の取り込みがあります。
Defold の費用とライセンス
Defold 本体の費用は0円です。先払いの費用もライセンス料もロイヤリティもかかりません。
Defold License(Apache 2.0を元にした独自のライセンス)のもとで配布されています。このライセンスのもとでは、Defold で作った作品は自由に商用にできますが、Defold のエディタやエンジンそのものは元のままの版も改変した版も商用にできません。
作品を配布するときは、Defoldのライセンスと著作権の表示を、クレジット画面やログなどの形で含める必要があります。
| 項目 | 費用 | 条件 |
|---|---|---|
| Defold 本体 | 0円 | Defold License |
| 売上に対するロイヤリティ | 0円 | 支払いの義務そのものがありません |
| 商用での作品の販売 | 0円 | 自由にできます |
| Defold のエディタやエンジン(元のままの版・改変した版)の商用 | 禁止 | ライセンスで認められていません |
Defold のエディタやエンジンそのものは商用にできません
元のままの Defold でも改変した Defold でも、それを使って作ったソフトウェアは自由に商用にできます。一方で、Defold のエディタやエンジンそのものは、元のままの版も改変した版も商用にできません。
Defold は公式サイトから無料でダウンロードでき、登録の手続きは要りません。
使い方は、公式マニュアルにまとまっています。
- Defold を手に入れるhttps://defold.com/
Defold のゲーム採用実績
Defold で作られた作品には、次のものがあります。
Defoldで作られた、ほかのゲーム
- Family IslandMoonActive
- Hill Climb Racing LiteFingersoft
- MicroMacro: Downtown DetectiveSoft Boiled Games
- Sprint CitySecond Stage Studio
出典:Defold — Games Showcase|確認日 2026-09-06
情報源
- Defold — 公式サイト(対応プラットフォーム・費用の案内)https://defold.com/確認日 2026-10-08
- Defold — Games Showcase(公式サイトの作品紹介の頁)https://defold.com/showcase/確認日 2026-10-08
- Defold — Manuals(公式マニュアル)https://defold.com/manuals/introduction/確認日 2026-10-08
- Defold — The Defold License(ライセンスの条件)https://defold.com/license/確認日 2026-10-08
- Defold Product Overview — 公式サイト(2Dと3Dの部品・言語・機能・書き出し先・拡張・外部のサービス)https://defold.com/product/確認日 2026-10-08