libGDX とは|Java で書く無料のゲーム開発フレームワーク
libGDX は、Java でゲームを書くための枠組み(フレームワーク)です。Apache 2.0 で公開されていて、費用はかかりません。同じコードのまま Windows・macOS・Linux・Android・iOS・ブラウザ向けに公開できます。
- 分類
- ゲームエンジン・フレームワーク
- 日本語対応
- 日本語非対応
- 費用
- 無料
- 公式サイト
- https://libgdx.com確認日 2026-09-05
libGDX の概要
libGDX は、OpenGL(ES)を土台にした、複数の機材にまたがる Java のゲーム開発の枠組みで、Windows・Linux・macOS・Android・ブラウザ・iOS で動きます。
libGDX は特定の設計や書き方を押しつけず、作り手が好きなやり方でゲームを作れるようにしています。試作をすばやく作り、短い間隔で作り直していくための環境でもあります。
libGDX の主な点は次のとおりです。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 環境をまたぐ | 同じコードのまま Windows・macOS・Linux・Android・iOS・ブラウザ向けに公開できます |
| オープンソース | Apache 2.0 で公開され、集まった人たちが手入れをしています |
| 機能 | 2Dと3Dのどちらも書けて、低い層の細かい部分は libGDX が引き受けます |
| ゴミ集めの回避 | ART と JavaScript でゴミ集め(garbage collection、使われなくなった記憶領域の自動回収)が起きにくいように、API の設計と独自のコレクションで組まれています |
| 文書と実例 | 文書があり、libGDX で作られたゲームが多数あります。その多くはオープンソースです |
2026年5月28日に 1.14.1 と 1.14.2 が公開されました。
libGDX の特徴
libGDX が扱う次元
libGDX は、OpenGL(ES)にもとづく、環境をまたぐ Java のゲーム開発の枠組みです。2Dと3Dのどちらも書けて、低い層の細かい話は libGDX 側が引き受けます。
公式の Wiki も、2Dのグラフィックスと3Dのグラフィックスをそれぞれ別の章として立てています。2Dの側にはビットマップフォント・距離場のフォント・Scene2d と Scene2d.ui・2Dのアニメーション・2Dのパーティクル・切り抜き・ImGui・マスク・ナインパッチ・平行投影のカメラ・実行中のアトラスの詰め込み・Pixmap・SpriteBatch と TextureRegion と Sprite・テクスチャの圧縮・タイルマップなどが並び、3Dの側には3Dのアニメーションとスキニング・3Dのパーティクル・3Dのピッキング・デカール・Blender のモデルの取り込み・材質と環境・ModelBatch・ModelBuilder と MeshBuilder と MeshPartBuilder・ModelCache・モデル・VR などが並んでいます。
libGDX の使用言語
土台は Java です。公式の企画の雛形を作るツール(gdx-liftoff)では、Java に加えて Groovy・Kotlin・Scala を企画に入れられます。公式の Wiki には、Clojure・Kotlin・Python・Scala から libGDX を使う節がそれぞれ置かれています。
雛形を作るときには、使う libGDX の版と Java の版も選びます。libGDX の最新の安定版は 1.14.2 です。Java の版には、古い Android の機材か iOS に対応したいときの 7、デスクトップと HTML で対応する 11 などがあり、22 のような最新の Java の版はデスクトップでのみ対応します。HTML5(GWT)は Java のライブラリの一部だけに対応します。最新の変更とバグ修正を取り込むには、GitHub の README の上部にあるスナップショットの版を使います。スナップショットの版は安定しないことがあり、API が変わる場合もあります。
libGDX の対応プラットフォーム
公開先は、Windows・macOS・Linux(RPi を含む)・Android・iOS・HTML5 で、いずれも同じソースコードのまま出せます。
| 書き出す先 | 別に必要になるもの |
|---|---|
| Windows・macOS・Linux(RPi を含む) | — |
| Android | — |
| iOS | Xcode(macOS でしか使えません) |
| HTML5 | — |
企画の雛形を作る画面では、この書き出し先を「Platforms」として選びます。Core はすべての企画で必要です。
libGDX の拡張
公式に対応している拡張(Extensions)は、企画の雛形を作る画面でそのまま選べます。
| 拡張 | 中身 |
|---|---|
| Ashley | 小さなエンティティの枠組み |
| Box2d | 2Dの物理演算のライブラリ |
| Box2dlights | box2d の光線の判定と OpenGL ES 2.0 の描画を使う、2Dの明かりの枠組み |
| Bullet | 3Dの当たり判定と剛体の物理のライブラリ |
| Ai | 人工知能の枠組み |
| Controllers | Xbox 360 のコントローラーなどを扱うライブラリ |
| FreeType | 大きさを変えられるフォント。HTML 向けに出す場合は使えません |
| Tools | パーティクルの編集画面(2D・3D)、ビットマップフォントと画像のテクスチャの詰め込みツール |
| Template | 企画に入れる基本のクラスを決めるもの |
これとは別に、公式の維持者が提供していない第三者の拡張を選ぶ画面もあります。公式の Wiki には、あとから拡張を足す方法の節も置かれています。
第三者のサービスとの接続についても Wiki に節があり、Google Mobile Ads(旧 AdMob)・Firebase・Google Play Games Services・Pollfish・Smaato・ProGuard/DexGuard が並んでいます。
libGDX が標準で使える機能
標準で使える機能のうち、主なものを区分ごとに並べます。
| 区分 | 中身 |
|---|---|
| アプリの枠組み | 一生(life-cycle)、モジュールの概観、入り口のクラスと設定、問い合わせ、ログ、スレッド、環境ごとのコードとの接続 |
| 音 | PCM の再生と録音、効果音、音楽のストリーミング |
| OpenGL のツール | フレームバッファ、メッシュ、図形の描画、シェーダー、画面の消去、連続と非連続の描画、機材のカメラとの接続、ANGLE、プロファイリング、画面の取得、ビューポート |
| 入力 | 加速度計、戻る/メニューのキーの横取り、方位、コントローラー、カーソルの表示と捕捉、イベントの処理、ジェスチャーの判定、ジャイロ、マウスとタッチとキーボード、文字の入力、振動 |
| 数学 | 円・平面・光線、補間、経路とスプライン、ベクトル・行列・四元数 |
| そのほか | 素材の管理、ファイルの扱い、ネットワーク、設定の保存、多言語化 |
libGDX の付属のツール
公式の Wiki の Tools の章には、2Dのパーティクルの編集画面(2D Particle Editor)のほか、Flame・Hiero・Overlap2D・Skin Composer・Texture packer・Tiled Map Packer が並んでいます。配布については、アプリケーションの配布と JRE の同梱の節が置かれています。
libGDX の費用とライセンス
libGDX は無料です。ライセンスは Apache 2.0 で、オープンソースとして、集まった人たちが手入れをしています。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 費用 | 無料 |
| ライセンス | Apache 2.0 |
| 書く言語 | Java |
| 描画の土台 | OpenGL(ES) |
| 出せる先 | Windows・macOS・Linux(RPi を含む)・Android・iOS・ブラウザ |
libGDX は GitHub に置かれています。企画を自動で作り、必要なものを落としてくる「setup tool」があり、その手順は Setup Instructions(セットアップの手順)のページにあります。
Wiki の Getting Started の章は、Setting Up a Dev Environment(開発環境の準備)・Creating Your First libGDX Project(最初の企画の作成)・Importing & Running It(取り込みと実行)・A Simple Game(簡単なゲーム)・Extending the Simple Game(簡単なゲームの拡張)・Demos & Tutorials(見本と手引き)の順に並んでいます。Wiki には、ほぼすべての機能の説明があります。文書としては Getting Started(はじめかた)・Wiki・Javadocs(Java の API 文書)・Versions(版)が、ツールとしては Awesome-libGDX と Tools が並んでいます。
コミュニティは Discord・Reddit・Stack Overflow などで活動していて、libGDX 向けの Game Jam(制作の催し)も定期的に開いています。
- libGDX を手に入れるhttps://libgdx.com
情報源
- libGDX — 公式サイト(説明・特徴・出せる先・ライセンス・版)https://libgdx.com/確認日 2026-10-18
- libGDX — Source & Documentation(入手の手順・setup tool・文書・コミュニティ)https://libgdx.com/dev/確認日 2026-10-18
- Wiki — libGDX 公式サイト(章立て・機能・言語・第三者のサービス)https://libgdx.com/wiki/確認日 2026-10-18
- Creating a Project — libGDX 公式サイトの Wiki(雛形を作る画面・書き出し先・言語・公式の拡張・版の選び方)https://libgdx.com/wiki/start/project-generation確認日 2026-10-18
- LICENSE — libGDX の GitHub(ライセンスの本文)https://github.com/libgdx/libgdx/blob/master/LICENSE確認日 2026-10-18