raylib とは|外部の依存が無く、C 言語でゲームを書く無料のライブラリ
raylib は、C 言語でゲームを書くためのライブラリです。zlib ライセンスで、費用はかかりません。必要なライブラリは全部同梱されているので、外部の依存はありません。画面を作るツールや目で見て編集する仕組みは付いておらず、コードだけで進めます。
- 分類
- ゲームエンジン・フレームワーク
- 日本語対応
- 日本語非対応
- 費用
- 無料・オープンソース
- 公式サイト
- https://www.raylib.com/確認日 2026-09-05
raylib の概要
raylib(レイリブ)は、ゲームを書くためのライブラリです。公式サイトは自らを「ゲームのプログラミングを楽しむための、単純で使いやすいライブラリ」と説明しています。
目を引く画面も、目で見て置いていく補助も、デバッグのボタンも無く、ただコードを書いていく形です。同じ説明は、試作・ツール作り・図を扱うアプリ・組み込みの機器・教育に向くとしています。
raylib の特徴
公式のソースコードの説明が挙げている用途は5つです。試作、ツール作り、図を扱うアプリ、組み込みの機器、そして教育です。
raylib が扱う 2D と 3D
どちらも扱えます。公式の機能の一覧には「Full 3D support」として、3Dの図形・モデル・ビルボード・ハイトマップが並んでいます。骨組みによるアニメーションの付いた3Dモデルにも対応します。素材の設定は、古くからある各種のマップと PBR のマップの両方を扱えます。2Dの側では、スプライトのフォントとテクスチャを扱います。
raylib の使用言語
本体は plain C(C99)で書かれています。記法は PascalCase と camelCase です。公式の一覧は、70を超える言語の橋渡し(バインディング)が公開されていることも挙げています。
raylib の対応プラットフォーム
公式のソースコードの説明が挙げている対応先と、公式が組み立て済みの配布を出している先は次のとおりです。
| 書き出せる先 | 組み立て済みの配布 |
|---|---|
| Windows | あり |
| Linux | あり |
| macOS | あり |
| Raspberry Pi | — |
| Android | あり |
| HTML5(ブラウザ) | あり |
公式の説明は、C 言語と OpenGL(またはそれに近いもの)が動くプラットフォームなら動かせる、あるいは移植しやすいとしています。パッケージ管理の仕組みからも入れられます。
raylib に標準で入っている機能
| 機能 | 中身 |
|---|---|
| 外部の依存が無い | 必要なライブラリは全部 raylib に含まれています |
| OpenGL による加速 | 対応する版は 1.1・2.1・3.3・4.3・ES 2.0・ES 3.0 です |
| rlgl | OpenGL を包んだ層で、この部分だけを取り出して使えます |
| rlsw | OpenGL を使わずに描くソフトウェアの描画です |
| 素材の仕組み | 古くからある各種のマップと PBR のマップを扱います |
| 3Dモデルのアニメーション | 骨組みによるアニメーションに対応します |
| シェーダー | モデルのシェーダーと、描いたあとに処理を足すシェーダーに対応します |
| raymath | ベクトル・行列・四元数の計算をまとめた部分です |
| 音 | 読み込みと再生に加えて、少しずつ読みながら鳴らす形に対応します |
| VR | 頭に着ける機器の値を設定して、左右の目に分けて描けます |
| 実例 | 140を超えるコードの実例が付いています |
raylib が読み込める形式
| 素材 | 対応する形式 |
|---|---|
| フォント | TTF・OTF・FNT・BDF・スプライトのフォント |
| テクスチャ | 圧縮した形式(DXT・ETC・ASTC)を含む複数の形式 |
| 3Dモデル(アニメーション付き) | IQM・M3D・glTF |
| 音 | WAV・QOA・OGG・MP3・FLAC・XM・MOD |
raylib の拡張
公式サイトは、raylib と組み合わせて使う追加のライブラリを挙げています。一部は raylib の内部ですでに使われており、残りは利用者が組み込む形です。多くは1ファイルのヘッダーだけで完結し、外部の依存を持ちません。公式サイトが挙げる raylib technologies のツール群も、raylib と raygui を土台に作られています。
よくある形の API のドキュメントや大量の入門記事は用意していません。代わりに、必要な機能を1枚にまとめた cheatsheet と、大量の実例のコードから学ぶ形になっています。構造と Makefile が用意された raylib-game-template も公式サイトから使えます。
raylib の作りの上での制限
公式のソースコードの説明は、単純さのために設けている制限を挙げています。既定では1つのウィンドウと1つの OpenGL のコンテキストだけで、複数のウィンドウには対応しません。ウィンドウの大きさを変えたり動かしたりすると、その間は描画の繰り返しが止まります。RenderTexture は OpenGL の都合で上下が逆になるので、画面へ描くときは利用者が反転させます。文字の描画は右から左に書く言語・合字・絵文字に対応しません。
raylib の費用とライセンス
raylib は無料です。公式のソースコードの置き場は、zlib ライセンスで公開されていると示しています。寄付による支援と、企業向けのスポンサーの仕組みも公式サイトに用意されています。
| 項目 | 費用 | ライセンス |
|---|---|---|
| 本体 | 無料 | zlib |
| 寄付・スポンサー | 任意 | — |
raylib は公式サイトからダウンロードでき、Windows では導入用の実行ファイルも配られています。ソースコードは GitHub で公開されています。
- raylib を手に入れるhttps://www.raylib.com/
情報源
- raylib — 公式サイト(自らの説明・学び方・Windows Installer・追加のライブラリ・スポンサー)https://www.raylib.com/確認日 2026-09-17
- GitHub — raysan5/raylib(zlib ライセンス・対応プラットフォーム・C99・OpenGL・標準の機能・対応形式・制限)https://github.com/raysan5/raylib確認日 2026-09-17