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レベル:実践

fastlane とは|iOS・Android の提出作業を自動化する無料ツール

公開 2026-09-08更新 2026-10-18fastlane

fastlane は、iOS・Androidアプリのスクリーンショット撮影・ベータ配布・ストアへの提出を自動化できる、無料・オープンソースのツールです。

分類
ビルド・配信・ストア提出の補助
日本語対応
日本語非対応
費用
完全無料(オープンソース)
公式サイト
https://fastlane.tools/確認日 2026-09-18
このページの目次
  1. fastlane の概要
  2. fastlane の特徴
  3. fastlane の費用とライセンス
  4. 情報源

fastlane の概要

fastlane は、Android・iOSアプリのビルドとリリース作業を自動化する、オープンソースのツールです。700人を超えるコントリビューターが開発に参加しています。

fastlane は、スクリーンショットの作成、コード署名(アプリが本人のものであることを示す電子的な署名)の扱い、アプリの公開といった手間のかかる作業を引き受けます。

fastlane の特徴

fastlane が自動化すること

手順は Fastfile というファイルに「レーン」として書きます。たとえば、ベータ配布のレーンと App Store 公開のレーンの2つを定義すると、fastlane release の1行で公開まで進めます。

レーンの例 中に並ぶ動き
beta ビルド番号の繰り上げ → アプリのビルド → TestFlight への提出
release スクリーンショットの撮影 → アプリのビルド → App Store への提出 → 連絡

動き(アクション)は種類ごとに分かれており、区分には次のものなどがあります。

区分 何をする動きか
Testing テストの実行、カバレッジの報告、コードの検査
Building アプリのビルド
Screenshots 各言語・各端末向けのスクリーンショットの撮影
Project プロジェクトの設定の書き換え
Code Signing 証明書とプロビジョニングの扱い
Beta ベータ配信サービスへの提出
Releasing your app ストアへの提出
Source Control コードを置く場所との連携
Notifications 結果の連絡
App Store Connect Apple の管理画面との連携

fastlane が対応する環境

項目 内容
対応するアプリ iOS・Mac・Android
対応する Ruby 3.2 以降
入れ方 Bundler と Gemfile/Homebrew(macOS)/システムの Ruby と RubyGems
ほかの仕組みとのつなぎ 400 を超える連携

macOS のシステムの Ruby でも使えますが、依存の管理が難しくなり、ぶつかりが起きることがあります。

Bundler で入れるときは、gem install bundler で Bundler を入れ、企画の一番上に ./Gemfile を作って gem "fastlane" と書き、bundle update を実行します。Gemfile と Gemfile.lock の2つは版の管理に入れます。Bundler と Gemfile で fastlane への依存を決めると、使う fastlane の版とその依存がはっきり決まり、fastlane の実行も速くなります。その後は bundle exec fastlane [レーン名] の形で呼び、更新は bundle update fastlane です。

支えられなくなる予定の Ruby の版で動かすと、fastlane が知らせを出します。この知らせは、先の版に備えるための情報だけを伝えるものです。

fastlane のレーンの書き方

レーンには、命令の側から値を渡せます。命令の側では fastlane deploy submit:false build_number:24 のように書き、レーンの側では lane :deploy do |options| と受け取って options[:submit] のように使います。レーンの前後に呼ばれる before_all・before_each・after_all・after_each と、error にも、値は options として渡ります。

レーンの中から別のレーンを呼べます。build(release: true) のように値を渡して呼ぶことも、値を渡さずに呼ぶこともできます。同じ環境のレーンも、環境の枠の外に置いた共通のレーンも呼べます。

レーンは値を返せます。Ruby と同じく、レーンの最後の行が返る値になります。途中で終わらせたいときは next を書きます。たとえば、作り置きのビルドがあるときに、next で組み立てを飛ばせます。

外から呼べないレーンも作れます。private_lane と書いたレーンは、ほかのレーンの中からだけ呼べます。

fastlane を動かす場所

fastlane のツールはどれも自分のコンピューターかサーバーの上で動くので、認証の情報などの知られてはならない情報は、自分のコンピューターの外へ出ません。主な CI(コードを置くたびに機械がビルドとテストを行う仕組み)にも組み込めます。

Bundler で入れたときは、CI の最初のビルドの段に bundle install を入れます。

fastlane を自動の組み立ての場で動かすとき

fastlane は、自動の組み立ての場でも使えます。結果は JUnit の形の報告として自動で書き出されます。Jenkins のような仕組みは、その報告から公開の結果を読み取ります。

fastlane との連携を用意している CI の製品・サービスは、次のとおりです。

CI
Appcircle/Azure DevOps/Bamboo/Bitrise/Capawesome Cloud
CircleCI/Codemagic/GitHub Actions/GitLab CI/Jenkins
Semaphore/Travis/AWS CodeBuild

多くの場合に決めておく環境変数は、次のとおりです。

環境変数 何のためのものか
FASTLANE_USER App Store Connect と Apple Developer Portal の利用者。そこへ触る動きを使うときに要ります
FASTLANE_PASSWORD 同じ場所の合い言葉。ふつうは FASTLANE_USER と組で使います
MATCH_PASSWORD 署名の情報を暗号にしてしまう仕組み(match)を使うときの合い言葉
FASTLANE_APPLE_APPLICATION_SPECIFIC_PASSWORD 2段階の確認を有効にしていて、pilot か deliver で App Store Connect へ実行ファイルを上げるときに要るアプリ専用の合い言葉
FASTLANE_SESSION 2段階の確認を有効にしていて、App Store Connect とやり取りする動きを使うとき、fastlane spaceauth で先に作っておくセッション
LANG と LC_ALL 文字の扱いの決まり。fastlane は UTF-8 の設定を必要とします(en_US.UTF-8 など)。自動の組み立ての場は、ここが空か ASCII のままになっていることがあります
SPACESHIP_ONLY_ALLOW_INTERACTIVE_2FA 人が答えられない場で、2段階の確認を求めさせないための指定

fastlane を広げる仕組み

fastlane では、自分で動き(アクション)を作ることも、プラグインを使うことも、自分のプラグインを作ることもできます。

fastlane の費用とライセンス

fastlane は無料で、MIT ライセンス(ソースコードをすべて見ることができ、自分の用途に合わせて改変できるライセンス)のオープンソースとして公開されています。

項目 費用
利用 無料
ライセンス MIT(オープンソース)

情報源

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