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レベル:実践

ESRB とは|北米向けのゲームに年齢区分を付与する機関

公開 2026-09-07更新 2026-10-15ESRB

ESRB は、1994年から北米のゲームソフトの年齢区分を審査している機関です。デジタル配信だけのゲームはIARCの仕組みを通して審査されます。

分類
ビルド・配信・ストア提出の補助
日本語対応
日本語非対応
費用
物理版は有料審査。デジタルは IARC 経由で無料
公式サイト
https://www.esrb.org/確認日 2026-09-18
このページの目次
  1. ESRB の概要
  2. ESRB の特徴
  3. 情報源

ESRB の概要

ESRB(Entertainment Software Rating Board)は、1994年から北米のゲームソフト・アプリの年齢区分を審査している機関です。

評価は、対象年齢を示す「Rating Categories」、区分のきっかけになった可能性のある内容、関心または気がかりの対象になりうる内容の一方または両方を示す「Content Descriptors」、オンライン機能などを示す「Interactive Elements」の3つで構成されています。

この3つの形は、次の経緯でできました。制度は1994年にゲーム業界が作ったもので、そのときに子どもの発達と学術の専門家に広く意見を聞き、ほかの区分の制度を調べ、全国の保護者を対象に調査をしました。ESRB の調べでは、保護者が求めていたのは、年齢による区分と、中身についての簡潔で偏りのない情報の両方でした。

対象は箱に入ったゲームだけではありません。アプリ・VR・オンラインのゲームにも、ESRB の区分が付くようになってきました。ESRB は IARC(International Age Rating Coalition)を立ち上げた区分の機関の1つで、IARC の仕組みを取り入れている配信の場には、Microsoft Store(Windows・Xbox)・ニンテンドーeショップ・PlayStation Store・Google Play ストア・Google Stadia・Oculus Store などがあります。

ESRB の特徴

ESRB が付ける年齢の区分

Rating Categories(年齢の区分)は、次のとおりです。

区分 内容
Everyone どの年齢にも概ね合う内容です。ごく軽い漫画的・空想的または穏やかな暴力、まれな穏やかな言葉づかいの一方または両方が入ることがあります
Everyone 10+ 10歳以上に概ね合う内容です。多めの漫画的・空想的または穏やかな暴力、穏やかな言葉づかい、ごくわずかな示唆的な主題のうち、1つ以上が入ることがあります
Teen 13歳以上に概ね合う内容です。暴力・示唆的な主題・粗い笑い・ごく少量の流血・賭け事を模した表現・まれな強い言葉づかいのうち、1つ以上が入ることがあります
Mature 17+ 17歳以上に概ね合う内容です。激しい暴力・流血と残虐な描写・性的な内容・強い言葉づかいのうち、1つ以上が入ることがあります
Adults Only 18+ 18歳以上の大人だけに合う内容です。長く続く激しい暴力・露骨な性的表現・実際の通貨を使う賭博のうち、1つ以上が入ることがあります
Rating Pending まだ最終の区分が付いていません。ESRB の区分が付く見込みの物理パッケージ版(箱入りなど)の、広告・マーケティング・販促物にだけ出ます。区分が付いたら、その区分に差し替えられるものです
Rating Pending — Likely Mature 17+ まだ最終の区分は付いていませんが、Mature 17+ が見込まれます。出る場所と、区分が付いたあとの差し替えは Rating Pending と同じです

ESRB が区分を決めるまで

物理パッケージ版と、デジタル配信だけのものでは、審査の進め方が違います。

対象 進め方
物理パッケージ版 小売で売られる物理パッケージ版は、公開の前に審査します。販売元が(1)暴力・性・言葉づかい・賭け事などの内容と、その前後関係・報酬の仕組み・プレイヤーの操作などの要素を書いた質問票と、(2)典型的なゲームプレイ・任務・場面転換を収めた映像(いちばん際どい内容を含む)の2つを出します。遊べない形で入っている内容も、区分に関わるなら申告が必要です
デジタル配信だけのもの IARC(International Age Rating Coalition)の仕組みで審査します。公開の前に開発者が質問票に答えると、区分・内容の表示・対話の要素が決まります

物理パッケージ版の映像は、訓練を受けた審査員が3人以上で見て、区分・内容の表示・対話の要素を提案します。その提案を確かめて確定させ、似た内容の作品と揃っているかを見る突き合わせを挟むこともあります。最後に Rating Summary(その区分になった理由を書いたもの)をまとめ、販売元へ区分を伝えます。販売元は、それを最終の区分として受け入れるか、中身を直して出し直すかを選びます。出し直した場合は、審査が最初からやり直しになります。

公開のあとに、申告された内容がそろっていたかどうかをテスターが実際に遊んで確かめることもあります。

ESRB の審査員についての決まり

審査員については、次のような決まりがあります。

決まり 内容
人数と決め方 物理パッケージ版の区分は、専門の訓練を受けた3人以上の審査員が中身を見て、話し合って決めます
名前を出さないこと 業界と報道を含む外部からの影響のおそれをなくすために、審査員が誰であるかは明かされません。ゲーム業界の個人や団体とのつながりを持つことも認められていません
遊ぶかどうか 審査の途中で最後まで遊ぶことはしません。理由は、1本で50時間以上のものもあり、年に数百本ある物理パッケージ版すべてを3人以上で遊び通すのは現実的でないこと、そして遊ぶ人の選び方によって進み方がいくつにも分かれることです。ただし公開のあとには、多くの作品を実際に遊んで確かめます

ESRB の申告が足りなかったときの扱い

ESRB は、申告された内容がすべてそろっているかを、公開のあとの試遊と、寄せられた声の見張りを組み合わせて見ています。

足りない申告や誤った申告にもとづいて区分が付いていたことが分かった場合は、消費者の目に触れるところ(箱・宣伝・オンラインまたは携帯端末向けの配信の場)すべてで、区分がすみやかに直るよう取り組みます。物理パッケージ版で申告が足りなかったときは、正式な制裁と罰が科されることもあります。

DLC や更新が、もとの区分と合わないことが分かった場合は、作り手と配信の場に、DLC の区分が変わること、あるいは(その更新が必須のものであれば)本体の区分が変わることが知らされます。

ESRB の区分と Rating Summary

IARC の仕組みで区分が付いたゲーム・アプリには、Rating Summary は付きません。IARC の仕組みによって、付いた区分を見張り、公開時に確かめ、必要があればすぐ直せます。

ESRB の区分と追加の販売物(DLC)

多くの場合、本体に付いた区分が DLC にもそのまま当てはまります。ただし DLC の中身が本体の区分を超えるときは、DLC を審査に出す必要があり、違う区分が付くことがあります。

ESRB の区分が求められる場面

この制度そのものは任意(voluntary)です。ただし、コンソール機のメーカーはすべて、そして一部の米国の小売と、携帯端末またはオンラインの配信の場が、扱うゲームまたはアプリに ESRB の区分を求めます。

ESRB の区分と宣伝の決まり

区分の付いた物理パッケージ版の販売元は、業界が定めた責任ある宣伝のための原則と指針に、契約として従うことになります。そこには、区分の情報を箱と宣伝にどう出すかの決まりが含まれます。Mature の区分が付いた作品の広告を出してよい場所にも、一定の制限があります。

これを見張るのは ESRB の中の Advertising Review Council(ARC)です。表示や宣伝が適切でないと判断された場合、ESRB は是正を求め、金銭の罰を含む幅広い制裁を科せます。

ESRB の区分と店の側の扱い

主な小売の多くは、扱うゲームに ESRB の区分を表示させる独自の決まりを設けています。M(Mature)と AO(Adults Only)の区分が付いた作品については、売るとき・貸すときに年齢の確認を行っています。

ESRB Retail Council(ERC)に加わっている店は、客を装った調査を定期的に行い、決まりが守られているかを確かめています。

ESRB の内容の表示

Content Descriptors は、ある区分のきっかけになった可能性のある内容、関心または気がかりの対象になりうる内容の一方または両方を示す欄で、次の区分けに分かれています。

区分け
Substances(酒・たばこ・薬物)
Blood/Gore(流血)
Humor(笑い)
Violence(暴力)
Gambling(賭け事)
Language(言葉づかい)
Nudity(裸)
Sexuality(性)

情報源

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