WebGPU とは|ブラウザから GPU に描画と計算をさせるための新しい仕組み
言葉の意味
WebGPU(ウェブジーピーユー)は、ブラウザの中から GPU に仕事をさせるための決まりです。GPU は、画像の計算を専門に行う部品のことです。
W3C(Web の標準を決める団体)の仕様は、これを、画像の計算を行う部品の上で描画や計算といった処理を行うための決まりを公開するもの、と書いています。
できることは2つあります。画面に絵を描くことと、絵とは関係のない計算を GPU にさせることです。
必要になる理由
ふつうのプログラムは、機械の中心にある計算の部品で動きます。GPU は、同じような計算をたくさん並べて一度に行うための、別の部品です。絵を描く処理は、この形に当てはまります。
ブラウザの中のプログラムからこの部品を使うには、そのための決まりが要ります。WebGPU は、それを定めたものです。
実際の使われ方
WebGPU で描く場は、Web のページに置く canvas(絵を描くための四角い枠)の要素です。
この要素の決まりを定めているのは、WHATWG(Web の標準を決める団体)が出している HTML Standard です。そこには、この要素が扱える描画の場の1つとして GPUCanvasContext が挙げられています。
ブラウザ向けのエンジンにも、この仕組みを使うものが出ています。melonJS は描画の土台を3つ持ち、既定では WebGPU から順に試して、使えなければ下の段へ切り替えます。WebGL(ブラウザの中で GPU を使って画を描くための、WebGPU より前からある仕組み)は、その2番目の段にあたります。
関係する決まり
WebGPU の仕様は、W3C の中に置かれた作業部会が出しています。2026年9月18日の時点での段階は Candidate Recommendation Draft(勧告の候補の草案)です。
この段階では、それぞれの機能が、実際に出回っている2つ以上のブラウザで、いまの GPU の仕組みの上に実装されることが求められます。実装の状況は、試験の一式を使って報告にまとめられます。
混同されやすい言葉
WebGL も、ブラウザから GPU を使って絵を描く仕組みです。違いは、WebGL のほうが先に定められたもので、WebGPU はそのあとに定められた新しい仕組みだという点です。
melonJS の公式サイトは、20.0 の版から古くなった WebGL 1 の通り道をやめ、WebGL 2 と WebGPU の2つにしたと書いています。
情報源
- WebGPU — W3C(GPU for the Web Working Group)https://www.w3.org/TR/webgpu/確認日 2026-09-18
- The canvas element — WHATWG HTML Standardhttps://html.spec.whatwg.org/multipage/canvas.html確認日 2026-09-18
- melonJS — 公式サイトhttps://melonjs.org/確認日 2026-09-18
WebGPU が出てくるページ8
この言葉を定義している公式のページ
公式の定義
- w3.orghttps://www.w3.org/TR/webgpu/確認日 2026-09-18