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レベル:入門

O3DE とは|ロイヤリティのかからない無料の3Dエンジン

公開 2026-09-11更新 2026-09-11O3DE

O3DE(Open 3D Engine)は、Linux Foundation のもとで開発されている3Dのエンジンです。Apache License 2.0 で公開されていて、手数料も商用での義務もかかりません。Windows と Linux で動き、機能は Gem という単位で足していきます。

分類
ゲームエンジン・フレームワーク
日本語対応
日本語非対応
費用
無料
公式サイト
https://o3de.org確認日 2026-09-05
このページの目次
  1. O3DE の概要
  2. O3DE の特徴
  3. O3DE の費用とライセンス
  4. 情報源

O3DE の概要

O3DE(Open 3D Engine)は、複数のプラットフォームに対応した3Dのエンジンです。ソースコードの説明は、O3DE を「Apache 2.0 で公開された複数プラットフォーム対応の3Dエンジンで、開発者と制作者が、手数料も商用での義務もなしに、AAA のゲーム・映画の品質の3Dの世界・精度の高いシミュレーションを作れるようにするもの」と書いています。

公式サイトは、O3DE の性格として、オープンソースであること、利用者と貢献者の集まりがあること、参加する組織がエンジンの先を形づくっていることを挙げています。商標は The Linux Foundation が持っています。

公式サイトが O3DE の考え方として並べているのは5つです。

公式サイトの語 中身
High Fidelity 精度の高い描画
Modular Gem という単位で機能を足す
Inter-operable 他のものと組み合わせられる
Cross Platform 複数のプラットフォームで動く
Community Driven 集まりが開発を進める

O3DE の特徴

O3DE が扱う次元

公式ドキュメントの案内は、O3DE をソースコードが公開された、環境をまたぐ、実時間の3Dのエンジンだとしていて、ゲームとシミュレーションを含む対話的な体験を作るためのものだと書いています。公式サイトは、使われる分野として Gaming(ゲーム)・Education(教育)・Robotics(ロボット)の3つを挙げています。

O3DE の使用言語

公式ドキュメントのチュートリアルには、独自のツールの Gem を作る手順が C++ 版と Python 版の2つで用意されています。**ノーコードで組む道もあります。**Script Canvas という Gem が、つなぎ方で処理を組むためのもので、物理・試験・イベントの派生の Gem も別にあります。

Python まわりの Gem としては Editor Python Bindings・Qt for Python・Python Asset Builder が並んでいます。

O3DE の対応プラットフォーム

公式ドキュメントは、作る側の環境(ホスト)と動かす先(ターゲット)を分けて挙げています。

区分 対応する環境
作る側(ホスト) Microsoft Windows/Linux/macOS(実験段階)
動かす先(ターゲット) Microsoft Windows/Linux/Android/macOS(実験段階)/iOS(実験段階)

実験段階のものについて公式ドキュメントは、System Requirements の該当の節を見たうえで、最新の手順は Discord の #sig-platform で尋ねるよう案内しています。

O3DE が標準で使える機能

機能は Gem という単位でまとまっていて、必要なものを自分の企画に足していく形です。公式ドキュメントは Gem を、O3DE の企画を広げるためのコードや素材の入った包みだと定めています。公式のものと、外部から提供されるものがあります。

公式の Gem Reference に並んでいるものを、はたらきで束ねると次のようになります。

区分 Gem の例
描画 Atom Common Features・Atom Content・Atom O3DE Integration・Atom TressFX・PBR Reference Materials・Texture Atlas・Dev Textures・Stars
アニメーション EMotion FX Animation・Scripted Entity Tweener・Maestro Cinematics
物理 PhysX・PhysX Debug・NVIDIA Cloth・White Box
地形と自然 Environment・Landscape Canvas・Surface Data・Vegetation・Terrain・Gradient Signal・Fast Noise
音 Audio System・MiniAudio・Wwise Audio Engine・Microphone
UI LyShine・LyShine Examples・Immediate Mode GUI(ImGui)・Message Popup・UI Basics
入力 Gestures・Starting Point Input・Starting Point Movement・Virtual Gamepad
カメラ Camera・Camera Framework・Starting Point Camera
経路探索と AI Recast Navigation・Kythera AI(ナビメッシュの生成・八分木の生成・キャラクターの移動の API・経路のスプライン・ビヘイビアツリーの編集画面)
ネットワーク Multiplayer・Multiplayer Compression・HTTP Requestor・Remote Tools
クラウド AWS Core・AWS Client Auth・AWS GameLift・AWS Metrics
スクリプト Script Canvas・Script Canvas Physics・Script Canvas Testing・Script Events・Editor Python Bindings・Qt for Python
素材の処理 Scene Processing・Prefab Builder・Python Asset Builder・Test Asset Builder・Asset Validation・Primitive Assets
その他 Achievements・Crash Reporting・Debug Draw・Game State・In-App Purchases・Level Georeferencing・Local User・Presence・Save Data・Twitch・Video Playback Framework・Open Particle System
ロボット ROS 2・ROS 2 Controllers・ROS 2 Robot Importer・ROS 2 Sensors・Human Worker・OTTO Robots・UR Robots・RGL・Simulation Interfaces

Gem には版の管理と互換性の決まりがあり、公式ドキュメントに別の節が置かれています。Gem の追加と削除、登録の方法も Project Manager の章にあります。

O3DE の動作環境

公式ドキュメントの System Requirements は、必要な機材を「最低」と「推奨」の2段で挙げています。

部品 最低 推奨
CPU 4コアの64ビット x86(Intel または AMD)、2.5 GHz、SSE 4.1 に対応 6コアの64ビット x86、2.5 GHz、SSE 4.1 に対応
メモリ 16 GB(コンパイルのスレッド数を絞るなら 8 GB でも動く場合があります) 32 GB
GPU DirectX 12 または Vulkan に対応した映像の板、2 GB VRAM、Shader Model 6.2(レイトレーシングを使うなら 6.3) 同じ条件で 6 GB VRAM
ディスク 40 GB(ビルド済みのインストーラーを使う場合)または 100 GB 以上 SSD で 1 TB
画面 1366 × 768 —

メモリとディスクの必要量は、企画の設定によって変わります。公式ドキュメントは、ソースからエンジンを組み立てる場合、動かすための条件に加えてスレッド1本あたり 2 GB が要ると注記しています。

ソフトの側の前提は OS ごとに分かれていて、Windows は Microsoft Visual Studio・Visual Studio C++ 再頒布可能パッケージ・CMake、Linux は CMake・Clang・Vulkan に対応した映像のドライバ・Wayland・追加のライブラリ・Ninja(任意)が挙げられています。

O3DE の配布されている版

2026年9月の時点で配られている版は 26.05 です。公式の案内は、この版が安定性を重視していて、報告された不具合に対する数百の修正が入っていること、同梱するツールの使い勝手を直したこと、古い部分を減らすためのコードの整理を始めたことを書いています。

新しく入ったものとしては、視覚効果のための Open Particle System という Gem(試作の扱い)、エディタ上で C++ の部品を作るための画面、そして ROS2 の Lyrical Luth(LTS)への対応が挙げられ、PhysX4 を含む古い部分は非推奨になりました。

O3DE の費用とライセンス

O3DE は無料です。ソースコードの説明は、手数料も商用での義務もかからないと書いています。ライセンスは Apache License 2.0 です。

項目 公式の記述
費用 無料(オープンソース)
ライセンス Apache License 2.0
手数料・商用での義務 かからない
動く環境 Windows・Linux

O3DE は、公式サイトの Download のページから、Windows 版と Linux 版を落とせます。公式が示している最小の要件は次のとおりです。

部品 最小の要件
CPU 4コアの64ビット x86(Intel または AMD)、2.5 GHz、SSE 4.1 に対応
メモリ 16 GB(コンパイルに使う本数を絞れば 8GB でも通ることがある)
GPU DirectX 12 か Vulkan に対応し、VRAM 2 GB、Shader Model 6.2(レイトレーシングを使うなら 6.3)
空き容量 40 GB(組み立て済みの導入ソフトを使う場合)、企画の設定によっては 100 GB 以上
画面 1366 × 768

Windows で作る場合は、Microsoft Visual Studio のどのライセンスでもよく、Community 版も使えます。あわせて Windows 10 SDK の 10.0.19041.0 以降が要ります。

情報源

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