Solarus とは|アクションRPGのために作られた無料の2Dエンジン
Solarus は、2Dのアクションロールプレイングゲームのために作られたゲームエンジンです。C++ で一から書かれ、ゲームの側は Lua で書く仕組みです。
- 分類
- ゲームエンジン・フレームワーク
- 日本語対応
- 日本語非対応
- 費用
- 無料
- 公式サイト
- https://www.solarus-games.org/
Solarus の概要
Solarus(ソラルス)は、2Dのゲームを作るためのエンジンです。公式サイトのよくある質問のページは、無料でオープンソースのゲームエンジンで、GPL v3 のもとで公開されていること、C++ で一から書かれ、SDL2 を使っていることを説明しています。
開発は2006年に始まりました。公式サイトは、このエンジンの目的を「自分のアクションRPG(ゼルダに似たゲームとも呼ばれるもの)を作れるようにすること」と書き、任天堂とは完全に独立していると明記しています。同じページは、Solarus がスーパーファミコンのエミュレータではないこと、スーパーファミコンの ROM を書き換えたものでもないこと、そしてアクションアドベンチャーを含むどんなゲームでも作れるので「ゼルダ専用のエンジン」ではないことも、はっきり書いています。
企画を支えているのはフランスの非営利団体 Solarus Labs です。作者は Christopho で、その周りに有志の小さなチームがいると公式サイトは書いています。
Solarus の特徴
Solarus が扱う次元
作れるものの範囲について、公式サイトの FAQ は次のように書いています。Solarus には Lua の API があり、Lua で書けることは何でも書けるので、手を動かす気があるなら、たいていのことは実現できます。ただし、エンジンは3Dのグラフィックを扱いません。これが唯一の制約です。
API とは
API(Application Programming Interface)は、あるプログラムの機能を、別のプログラムから呼び出すための決まりのことです。Solarus では、ゲームの側を Lua で書くための呼び出し口を指します。
公式サイトの FAQ は、Solarus が何でないかも書いています。スーパーファミコンのエミュレータではなく、一から書かれたゲームエンジンであること、スーパーファミコンの ROM を書き換えるものでもなく、スーパーファミコンでもその動きを真似るソフトでも動かないこと、そして「ゼルダのエンジン」と呼ばれることがあるが、アクション RPG とアクションアドベンチャー向けの機能を備えたうえで、どんな種類のゲームも作れるものだということです。
Solarus の使用言語
エンジン本体は C++ で一から書かれていて、SDL2 を使っています。ゲームの側は Lua で書きます。開発が始まったのは2006年です。
Solarus の対応プラットフォーム
公式サイトの Features のページが挙げている対応先は次のとおりです。
| 区分 | 対応先 |
|---|---|
| パソコン | Windows・macOS・Linux・OpenBSD・OpenSUSE |
| 小型の機械 | Raspberry Pi |
| スマートフォン | Android |
| コンシューマー機(Nintendo Switch や PlayStation などのゲーム専用機) | Nintendo Switch |
Solarus のコンシューマー機への対応
Nintendo Switch については、公式サイトの FAQ に別の節が置かれています。Solarus が Nintendo Switch で動くので、その上で作ったゲームも動く可能性があります。ただし、Nintendo の開発機材を使うために結ぶ秘密保持の契約のため、その移植の部分は非公開に保たれています。手に入れるまでの道筋は、公式サイトの別のページで説明されています。
Solarus が標準で備えているもの
公式サイトは、The Legend of Zelda: A Link to the Past・Secret of Mana・Soleil といった2DのアクションRPGを念頭に設計したと書いていて、そのための機能をあらかじめ備えていると説明しています。
Solarus の2つのアプリ
公式サイトは、作るためのソフトと、遊ぶためのソフトを分けて配布しています。
| 名前 | 何をするか | 配布されているもの |
|---|---|---|
| Solarus Editor | マップの編集・スプライトの編集・スクリプトの編集などを備えたパソコン向けのゲームエディタ | Linux の AppImage(91MB)/macOS の DMG(109MB)/Windows の持ち運べる ZIP(89MB) |
| Solarus Launcher | Solarus で作られたゲームを探し、ダウンロードし、更新し、遊ぶためのパソコン向けのアプリ | Linux の AppImage(36MB)/macOS の DMG(56MB)/Windows の持ち運べる ZIP(33MB) |
確認日の安定版は 2.1.4(2026年9月8日の更新)です。過去の版も、公式サイトからまとめて落とせます。
Solarus を運営している団体
公式サイトの FAQ によると、この企画を支える法人は、フランスの1901年法にもとづく非営利の団体 Solarus Labs です。寄付はすべてこの団体が受け取り、企画のためだけに使われます。手を動かしているのは、Solarus を作った Christopho を中心とする、少人数の有志の集まりです。
Solarus の費用とライセンス
Solarus は無料です。公式サイトは、エンジンのソースコードすべてを GPL v3 とし、付属する素材をクリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0 としています。
公式サイトの FAQ は、商用のゲームに使えるかという問いに「使えます。すでに実例もあります」と答え、そのうえで守る決まりを示しています。ゲームはエンジン(Solarus)とゲームのデータ(マップ・スクリプト・スプライト・会話など)の2つに分かれ、それぞれで扱いが変わります。
| 対象 | 決まり |
|---|---|
| Solarus をそのまま使う | ゲームの起動画面などから Solarus のソースコードへのリンクを示します |
| Solarus に手を加えて公開する | 手を加えたソースコードを公開します。その版も GPL になります |
| 自分で作ったゲームのデータ | 好きなライセンスにできます。非公開でも商用でもかまいません |
| 他から持ってきたデータ | 元のライセンスの決まりに従います。GPL の Lua スクリプトやクリエイティブ・コモンズの素材に手を加えた場合は、同じ条件が続きます |
公式サイトは、他者が著作権を持つ素材(任天堂のものを含む)を商用のゲームに使ってはいけないと明記しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 無料 |
| エンジンのライセンス | GPL v3 |
| 付属する素材のライセンス | クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0 |
| 商用の利用 | 可能(上の決まりに従う) |
Solarus は公式サイトからダウンロードできます。公式サイトの Download のページは、作る人向けの Solarus Editor と、遊ぶ人向けの Solarus Launcher を分けて置いています。
| 配布物 | Linux | macOS | Windows |
|---|---|---|---|
| Solarus Editor | AppImage 91MB | DMG インストーラー 109MB | 持ち運び版の ZIP 89MB |
| Solarus Launcher | AppImage 36MB | DMG インストーラー 56MB | 持ち運び版の ZIP 33MB |
過去の版も同じページから辿れます。ソースコードは GitLab で公開されています。資料は公式の Docs に、質問の場としてフォーラムと Discord が案内されています。
- Solarus の公式サイトhttps://www.solarus-games.org/
情報源
- Solarus — 公式サイト(掲げている文言・安定版と更新日・入口)https://www.solarus-games.org/確認日 2026-09-17
- Solarus — Features(対応する機械・Editor と Launcher・ライセンス)https://www.solarus-games.org/features/確認日 2026-09-17
- Solarus — Frequently Asked Questions(自らの説明・作れるものの範囲・商用利用の決まり・Nintendo Switch への移植・運営)https://www.solarus-games.org/about/faq/確認日 2026-09-17
- Solarus — Download(配布物と大きさ)https://www.solarus-games.org/download/確認日 2026-09-17