Tauri とは|機械側のブラウザを借りて小さなアプリを作るツール
Tauri は、Web の技術で作った画面を、デスクトップと携帯端末向けのアプリとして書き出す枠組みです。画面の描画には機械にもとから入っているブラウザの部品を使い、アプリの処理は Rust で書きます。
- 分類
- ビルド・配信・ストア提出の補助
- 制作の流れ
- リリース
- 日本語対応
- 日本語一部対応
- 費用
- 無料(コードは MIT/当てはまる場合は MIT か Apache 2.0)
- 公式サイト
- https://tauri.app/確認日 2026-09-18
このページの目次
Tauri の概要
Tauri(タウリ)は、Web の技術で作った画面を、デスクトップと携帯端末向けのアプリとして書き出す枠組みです。公式ドキュメントは「Tauri is a framework for building tiny, fast binaries for all major desktop and mobile platforms.(Tauri は、主なデスクトップと携帯端末のすべてのプラットフォーム向けに、小さく速い実行ファイルを作るための枠組みです)」と書いています。
画面の中身は、HTML・JavaScript・CSS に書き出されるものであれば、どの枠組みで書いてもかまいません。アプリ側の処理が要るところには Rust を使い、必要に応じて Swift と Kotlin も使えます。
公式の日本語のページは、掲げている一文を「軽量・高速・安全なクロスプラットフォームのアプリケーションを作成」としています。
Tauri の特徴
Tauri は画面の描画を機械側に任せます
Tauri のアプリは、利用者の機械にすでに入っている Web の描画の部品を使います。そのため、アプリごとにブラウザの中身を抱え込む必要がなく、公式ドキュメントは、いちばん小さい構成なら 600KB を下回ると書いています。
公式のリポジトリによれば、窓を作る部分は TAO、Web の描画をまとめる部分は WRY という2つのライブラリが受け持ちます。WRY が呼び分ける相手は、macOS と iOS では WKWebView、Windows では WebView2、Linux では WebKitGTK、Android では Android System WebView です。
Tauri が挙げている3つの利点
公式ドキュメントは、Tauri を選ぶ理由として3つを挙げています。
| 利点 | 中身 |
|---|---|
| 安全の土台 | Rust の上に作られているため、記憶域・並行処理・型の安全さがそのままアプリにも及びます。大きな版と中くらいの版では、Tauri の組織のコードと、その土台にある外部の部品の両方について安全の監査を行っています |
| アプリが小さいこと | 機械にもとから入っている Web の描画の部品を使うため、アプリにはそのアプリ自身のコードと素材しか入りません |
| 組み立ての自由さ | 画面側の枠組みを選ばず、JavaScript と Rust のあいだは invoke でつなぎます。Swift と Kotlin のつなぎは、Tauri のプラグイン向けに用意されています |
Tauri が備えている機能
公式のリポジトリは、Tauri の機能として次のものを挙げています(これがすべてではないと断られています)。
| 機能 | 中身 |
|---|---|
| 配布物の組み立て | .app・.dmg・.deb・.rpm・.AppImage、Windows の導入用ファイル(NSIS による .exe、WiX による .msi)を作ります |
| 自動の更新 | デスクトップのみ |
| 常駐の表示 | 画面の隅の常駐の絵柄 |
| 通知 | 機械側の通知の仕組み |
| 画面の配信の方法 | 機械側の Web 描画の約束ごとを直に使い、手元に HTTP のサーバーを立てません |
| 自動の組み立て | GitHub の自動の仕組み向けの部品 |
| 編集の補助 | VS Code の拡張 |
Tauri が動く機械
| 機械 | 公式のリポジトリが書いている版 |
|---|---|
| Windows | 7 以降 |
| macOS | 10.15 以降 |
| Linux | webkit2gtk 4.0(Tauri 1 系。Ubuntu 18.04 など)/webkit2gtk 4.1(Tauri 2 系。Ubuntu 22.04 など) |
| iOS・iPadOS | 9 以降 |
| Android | 7 以降(いまは 8 以降) |
Tauri の始め方と日本語の資料
始めるときは create-tauri-app を使います。公式ドキュメントは、npm なら npm create tauri-app@latest、Cargo なら cargo create-tauri-app のように、パッケージ管理のツールごとの命令を並べています。
公式サイトには日本語の版(tauri.app/ja/)があります。日本語のページの末尾には、その版がいつの英語版にもとづいているかの断りが入ります。
資料の作り方について、公式のリポジトリは、Rust と JavaScript のソースコードの中に書く形をできるだけ使うとしています。
Tauri の費用とライセンス
Tauri は無料です。公式のリポジトリは、コードのライセンスを MIT、当てはまる場合は MIT と Apache 2.0 の選択としています。
MIT ライセンス(MIT License)は、著作権の表示とライセンス文を残せば、商用も含めて自由に使ってよいとする短い決まりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 無料 |
| コードのライセンス | MIT、当てはまる場合は MIT か Apache 2.0 の選択 |
| ロゴのライセンス | CC-BY-NC-ND |
| 公式サイトの表示 | CC-BY / MIT |
| 権利の持ち主 | The Commons Conservancy の中の The Tauri Programme(2015年から) |
ロゴだけは、コードと別のライセンスになっています。公式のリポジトリは、ロゴを CC-BY-NC-ND とし、もとのデザインを作った3名の名前を挙げています。商標の扱いについては、公式ドキュメントに商標の指針の頁が置かれています。
企画の運び方について、公式のリポジトリは、Tauri が The Commons Conservancy の中の1つの計画になっていること、資金は Open Collective を通して受け取っていることを書いています。
- Tauri|公式サイトhttps://tauri.app/
情報源
- Tauri — 公式サイト(掲げている一文・始めるときの命令・アプリの大きさ・著作権とライセンスの表示)https://tauri.app/確認日 2026-09-18
- What is Tauri? — Tauri 公式ドキュメント(Tauri が何であるかの定義・3つの利点・TAO と WRY の役割・画面側の枠組みとのつなぎ)https://tauri.app/start/確認日 2026-09-18
- tauri-apps/tauri — 公式リポジトリ(機能の一覧・対応する機械と版・ライセンス・企画の運び方・資料の作り方)https://github.com/tauri-apps/tauri確認日 2026-09-18
- Tauri 2.0 — 公式サイトの日本語の版(日本語で掲げている一文・もとにした英語版の断り)https://tauri.app/ja/確認日 2026-09-18