Heaps.io とは|Haxe で書く2Dと3Dの無料の描画エンジン
Heaps.io は、Haxe というプログラミング言語で書く2D・3D対応のグラフィックエンジンです。パソコンとスマートフォンに広く載っている今の GPU を活かすために設計されています。
- 分類
- ゲームエンジン・フレームワーク
- 日本語対応
- 日本語非対応
- 費用
- 無料
- 公式サイト
- https://heaps.io/
Heaps.io の概要
Heaps.io(ヒープス)は、ゲームのためのグラフィックエンジンです。公式サイトは、高い性能を求めるゲームのために設計された、成熟したクロスプラットフォームのグラフィックエンジンだと説明し、パソコンとスマートフォンに広く載っている今の GPU を活かすように設計したと続けています。
GPU とは
GPU(Graphics Processing Unit)は、画像の計算を専門に行う部品です。Heaps.io は、この部品の力を使って2Dと3Dの両方を描きます。
公式サイトは、Heaps.io を「2Dと3Dのゲームを作るための、オープンソースで複数の環境に対応した一式」とも書いています。ページの著作権表示は Haxe Foundation です。使うには Haxe 3.4 以上を入れる必要があると明記されています。
Heaps.io の特徴
Heaps.io が扱う次元
公式サイトによると、Heaps.io はその核で2Dと3Dの両方の環境に対応するように作られています。GPU(画像の計算を専門に行う部品)を使った描画は、2Dにも3Dにも効きます。
機能の分かれ方は、API の区分にそのまま出ています。
| 区分 | 受け持ち |
|---|---|
| h2d | 2Dの表示(2Dのゲームと利用者の画面) |
| h3d | 3Dモデルの描画 |
| hxd | 環境をまたぐクラス(ビットマップなど)と、素材の読み込みと管理の仕組み |
| hxsl | シェーダを書く言語(Heaps Shader Language)の実装 |
公式の資料は、h2d の章に物体・物体の木・シーン・層・2Dのカメラ・イベントと操作・描けるもの・文字の表示・図形の描画・アニメーション・描く面・タイルの描画・ビットマップの最適化・フィルタ・シェーダ・Flow を、h3d の章にイベントと操作・FBX のモデル・GPU のパーティクル・光・材質の基本・PBR の材質・影・ワールドのバッチ処理・描画先を置いています。
Heaps.io の使用言語
書くのは Haxe です。公式サイトは、使うために Haxe 3.4 以降を入れ、haxelib install heaps で Heaps を入れる手順を示しています。
公式の資料の Hello World では、何をどこへどうコンパイルするかを compile.hxml に書き、hxd.App を継承したクラスの main から始める形が示されています。シェーダは hxsl という Haxe のシェーダ言語で書きます。
Heaps.io の対応プラットフォーム
公式の資料が挙げている対応先は次のとおりです。
| 区分 | 対応先 |
|---|---|
| Web | HTML5(WebGL1 が必要。WebGL2 にも対応) |
| スマートフォン | iOS・Android・tvOS |
| パソコン | OpenGL(Windows・Linux・macOS)または DirectX(Windows のみ) |
| コンシューマー機(Nintendo Switch や PlayStation などのゲーム専用機) | Nintendo Switch・Sony PS4・Xbox One(登録した開発者であることが必要) |
| その他 | Flash Stage3D |
WebGL とは
WebGL は、ブラウザの中で GPU を使って画を描くための仕組みです。Heaps.io を HTML5 向けに書き出すときに使われます。
Haxe を使うことで1つのソースコードから、それぞれの環境へそのまま組み上げられると公式サイトは書いています。公式の資料には、書き出し先ごとの章として HashLink と HTML5 が置かれています。
Heaps.io が標準で使える機能
公式サイトが機能として並べているのは次のとおりです。
| 機能 | 中身 |
|---|---|
| 2Dと3Dの描画 | どちらも GPU を使って描かれます |
| シェーダの仕組み | 環境をまたいで使えます |
| 操作の入力 | マウス・キーボード・ゲームパッドに対応します |
| ファイルの形式 | PNG・JPG・FBX・OGG などに対応します |
| 組み上げと実行 | 企画の組み上げに数秒より長くかかることはないとしています |
Heaps.io が読み込める形式
公式サイトが挙げているのは PNG・JPG・FBX・OGG などです。素材の読み込みと管理は hxd が受け持ち、公式の資料には素材の管理と素材の焼き込み(Resource Baking)、音の章が置かれています。3Dモデルについては、h3d の章に FBX のモデルの節があります。
Heaps.io の外部のツールと拡張
公式の資料の Tools の章には、Shiro Games Stack・Castle DB・Heaps を使う部品・Hide が並んでいます。外部のライブラリの章には Slide の実演と HaxeUI が挙げられています。
学ぶための材料として、公式の資料には Breakout・プラットフォームゲーム・Rogue・ゲームジャムの作品といった作例が置かれています。
Heaps.io の費用とライセンス
Heaps.io は無料です。公式サイトは、無料だという見出しのもとに「本当に無料です。売上の分配も、隠れた費用もありません」と書いています。
レベニューシェアとは
レベニューシェア(revenue share)は、売上の一部を提供元へ分け合う取り決めのことです。Heaps.io にはこれがありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 無料 |
| 売上の分配 | なし |
| 隠れた費用 | なし |
| ソースコード | オープンソースとして公開 |
Heaps.io をオープンソースとし、手を加える人を受け入れています。
Heaps.io は、Haxe の仕組みを通して導入します。公式サイトは、Haxe 3.4 以上を入れたうえで haxelib install heaps を実行する形を案内しています。
ソースコードは GitHub で公開されています。
- Heaps.io を手に入れるhttps://heaps.io/
情報源
- Heaps.io — 公式サイト(自らの説明・機能・費用・導入の手順・API の区分)https://heaps.io/確認日 2026-09-17
- Heaps.io — Documentation Home(対応する環境・API の構成・資料の章立て)https://heaps.io/documentation/home.html確認日 2026-09-17
- Heaps.io — Hello World(compile.hxml の書き方・入り口のクラス・組み上げの流れ)https://heaps.io/documentation/hello-world.html確認日 2026-09-17